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桜hanako
桜hanako
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    2021年03月28日
    11:46 AM
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恋しいレトロタイル風呂を訪ねて

昭和人間である私は、タイル風呂に郷愁を抱くのか、何故かとても惹かれます。
モザイクタイルの温泉を訪ねて、このサイトから始まり、侘寂温泉・ひなびた温泉の本からなど知った、レトロタイル温泉に出会えるのを、心ときめかしながら温泉旅をしています。
このサイトの中で取り上げられている、湯田中温泉の桃山風呂も立派なタイル風呂ですが、中でも特に心に残ったのが、鹿児島の江の島温泉でした。
そして今一番行きたいと思っているのが、和歌山の夏山温泉。名前だけでもアニメのジブリの様で夢がありますよね。夏山と書いてなっさと読むそうです。そこのもみじやさんですが、ずっとコロナで休業中で残念です。

今まで行った温泉旅の中で見てきた、レトロタイルの温泉をいくつか紹介させて頂きたいと思います。
また、皆様の中で「あそこにあったよー」というお薦めのレトロタイル風呂を是非ご紹介して頂ければと思います。

写真は鹿児島・江の島温泉

161件のコメント

62.蔵王連峰の麓、かみのやま温泉

山形駅からかみのやま温泉駅へ向かう車窓には蔵王連峰が広がる。10月下旬~11月上旬が紅葉のピークらしく、かみのやま駅へ降り立つと見事な風景が見られる事だと思う。
また、城下町でもあるかみのやま温泉街には、金ぴかの鯱が光る上山城も迎えてくれている。
そんな上山温泉は、城に桜が咲き誇る季節も良いが、山が芽吹き始めるGW後の蔵王連峰を臨む頃も素晴らしいそうだ。
上山温泉は、1~3号の組合源泉が全ての施設に配湯されており、激熱な石膏泉は、ややひっかかりがある浴感で、湯宿温泉と同じく投入口にはカルシウムの析出物が固着している。
レトロな造りの下大湯を代表とする共同湯や、足湯も多くある上山温泉だが、円形のレトロタイル風呂であった共同湯・澤の湯は既に無くなり、パンフレットでは青いレトロタイルの新丁鶴の湯も、行ってみたら現在のタイルに変わってしまっていた。いつまでもある訳では無いレトロタイル風呂・・

そんな中で、今回宿泊した島津旅館は、宿場町として栄えた頃の本陣であり、大名らが立ち寄った頃からの宿であり、その為か広い男性浴場に比べ、女性湯はかなり小さかったが、レトロタイル風呂が残されていた。
男性浴槽は、縁が御影石造りだが湯底はブルー系で組み合わされたタイルが、透明な湯にとても美しかった。
2つの湯船が綺麗なままで残されているのは、貴重になって来るかも知れない。
宿が源泉から離れた位置にある為か、加水なしで入る事ができ、熱めのさっぱりした温泉は、働く人にうってつけの活力が出る温泉だなと感じた。上山温泉はビジネスでの利用客が多いらしい。

日帰り入浴で立ち寄ったふぢ金旅館は古い宿で、大浴場は現代のタイルだが、家族風呂はレトロタイル風呂が残されていた。どちらの浴室も利用させて貰える。
家族風呂は深目で小さく、激熱でとてもじゃないけど入れなく、置かれているホースでジャンジャン加水してどうにか浸かったら、茶色っぽい湯の花?が見られた。浴槽は温泉成分ですすけた様に黒ずんでおり、年月を感じさせられるものだった。

温泉玉子で有名になった伊勢屋にも立ち寄って見た。入浴料は500円だったが、帰りに4個入りの温泉玉子を貰った。
男女別の内湯があり、湯底には四角い小さなレトロタイルが用いられていた。
1号源泉に近いが、源泉投入は極僅かで、溢れだし迄もは見られなかったが、窓が顔の辺りで開けられている為、露天風呂に浸かっている様な気持ち良さで、ゆっくり浸かれるのが魅力だった。

上山温泉にはこの様に幾つかのレトロタイル風呂が残されていたが、これらのタイルが欠けても、もう同じタイルで修復できる事は無い。
昭和40年頃、タイル全盛期に多くの温泉宿で趣向を凝らし創られたタイル浴室と浴槽は、現存するものだけである。
あの様な手の込んだ美しいタイルはもう作られておらず、多くの温泉は味気ないタイル浴槽へとリニューアルされてしまっているか、もしくは閉館され埋もれてしまっている。
モダンなタイル浴室に生まれ変わっている温泉も無い事は無いが、非常に少なく入浴料金も高い。
レトロな温泉宿で護られているレトロタイル風呂。今の間に入っておかないと、いつかは消えてゆくだろうと思う。

画像1.2.島津旅館  3.ふぢ金旅館

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年11月27日
23:41 PM

61.激熱湧出・台温泉のタイル風呂

西園寺様に台温泉、水上旅館を教えて頂いてから要約行って参りました。
電話で日帰り入浴をさせて貰えるか確認したところ、何時頃来るか問われ、時間を告げて伺うと、湯温調整を行いながら待ってくれていたようでした。
300円の入浴料に対し、高齢の女将さんが酷く丁寧に浴室まで案内して下さり、それから更に、湯温を調整するための模擬練習まで手取り足取りご指導下さいました。
と言うのも、台温泉は高温の源泉が湧出している様で、源泉のまま入浴する為には、貯めた温泉を冷まして置く時間が必要であった事。
そして、ぬるくなった源泉に高温の源泉を追加投入して、自分好みの湯温にして入浴できるというのが、水上旅館風入浴方法だったのです。
そのために、この旅館ではすりこ木棒の様な物を抜き差しし、それには更に微調整の為の穴まで開いておりました。そこまでは調整しませんでしたが。
2つの湯船がくっつき並び、一方がぬるめとなる様で、片方の湯船だけを温め入りました。
あ、浴槽ですが勿論西園寺様のお写真通りのレトロモザイクタイル。9色のタイルが用いられているカラフルな湯船で、ツルツルとした丸いタイルの肌触りが心地良かったです。
温泉は単純硫黄泉となっており、組合源泉と自家源泉の混合だそうですが、全く硫黄の香りが無くがっかりでしたが、水上旅館は何といってもこの女将さんの御親切の方がとても印象的で、帰りには温泉玉子までサービスに持たせて下さいました。
コロナのご時世で、この素朴なお宿が営業されているかどうかも心配でしたが、予約すると宿泊も可能だそうでした。

緊急事態は解除になっていますが、台温泉通りは人気も少なく静かな中で、一軒だけ多く車が停まっていた松田屋旅館。貸し切り風呂の数が多く人気の様です。
こちらのお宿にタイル風呂が在るのを見つけ宿泊してみました。と言うのもタイル風呂1つしか日帰り入浴では入れないとの事だったので。
ですが、レトロタイル風呂が在ったのは結局別館の方だけで、2つの若干色違いの湯船を貸し切りで利用しました。
ここの浴槽は名付けて、パッチワークタイル風呂。初めて目にするデザインで、統一感無く無造作につぎはぎに色々な色や柄のタイルが填め込まれている様な湯船でした。初めはう~ん・・と言った感じでした。
湯底注入の温泉で,高温泉のため溢れだしも有るのか無いのか解らない程度の温泉でしたが、よく見ると泡付きが1つ、2つ。えっ?
結構新鮮な温泉だったのです。聞いたところによると、台温泉の道路の下は昔、川だったそうで底から温泉が湧いていたそうです。なのでこの道の下からは8本?の源泉が湧出しているそうです。泉質も違いが有り、本館よりもこの別館のレトロな湯船の温泉の方が私は気に入りました。
天井からはポタポタと水滴が落ちて来る浴室でしたが、温泉の湯気も効能があるようで、何故かパッチワークタイルなのに、歴史ある温泉とレトロ感に落ち着きを感じ出していました。(日帰り入浴で入るなら、別館の釜の湯を選んで下さい)

台温泉にはもう1軒、滝の湯と言うお宿にタイル風呂が在るのですが、日帰り入浴を受け付けていないので入れておりません。

画像1.2.松田屋旅館 3.水上旅館

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年11月16日
20:41 PM

60.岩倉温泉追記です

*宿泊料は土・休日及びGW,年末年始ともに同価格です。
*大曲の花火大会に近い立地ですが、当日は路線バスが運休となり、宿からの花火送迎は有りませんので、お車の方のみ宿泊可能となります。
*(訂正)×工程→行程でした。

尚、強首温泉樅峰苑では、大曲の花火大会へ最寄り駅迄の送迎をして下さっています(夕食はお弁当になります)
しかし、秋や春の花火大会では新規予約可能ですが、夏の花火大会では毎年常連客さんが予約を既に埋めているので空きはありません。
来年こそ2年越しの花火大会、見たいですねぇ!他の県でも。

画像2.岩倉温泉の洗面所前にある、2人座りの木造椅子が置いてある喫煙所、及び入浴後の休憩椅子は、何だかカップルで思わず座りたくなる様な雰囲気。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年11月07日
19:19 PM

59.秋田にある目立たず静かでレトロな大人宿

レトロタイル浴槽では無いのですが、真白なタイル浴室に源泉投入口の龍が、真っ白な析出物でコテコテになっている写真を見て、何故かこの温泉に惹かれ訪れたくなってしまいました。
大曲にある岩倉温泉、秘湯を守る会の宿でもあり何年も前に一度宿泊した事があった宿ですが、その時は特に印象に残る様な物も無く、再訪は考えていなかった宿でもありました。
ただ、御主人が「1人で来られる方の方が温泉そのものを良くご存知なので、私どもは緊張するのです」と言われた事だけは覚えています。
今回は角館武家屋敷の紅葉を見たかった事も有り、鶴の湯へ向かう工程でもあったので宿泊を決めました。

このお宿の特徴と言うか個性と言うか、それはとても丁寧な接客、物言いが丁寧と言うか、落ち着いていると言うか、じっと佇み丁寧に迎えてくれます。
部屋を案内されて予想外で嬉しかったのが、玄関のあがりかまちがとても美しいレトロタイルで出来ていた事。そのシックな美しさに感激。
同じ様に洗面所がタイル造りで、白い洗面台に周りのタイルが映え綺麗な、大正モダン的な洗面所でした。

浴室は期待通りと言うかそれ以上だったのが、湯の色が白いタイル浴室に映える透明なブルーで、これはメタケイ酸の為だと言われました。それ程高いメタケイ酸含有量では無かったのですが、何はともあれ綺麗でした。
投入口の龍は元は陶器で造られている様でしたが、顔の半分以上がカルシウムの析出物で真白くなっていました。
そして、男女の仕切り壁が好みのガラスブロックだったので、これも高評価。浴室全体がレトロ感あり、そしてクリアブルーの湯は予想以上でした。

このお宿のキャッチコピーが「深い眠りの湯」と言う事で、そこはどうだかはっきりは解りませんが、ナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩泉と言う泉質は確かに温まりの湯でもあり、それが心地良く眠れるに繋がっているのかも知れません。私も寝つきは良かったように思います。
庭から湧いている自家源泉を、高温のため一度タンクに貯めてから引湯し、湯温の調整は湯量と窓の開閉で行っているとの事でしたが、流石歴史ある宿と言うか適温で御座いました。

お食事は山菜料理がメインの様なのでお好みが分かれるかも知れませんが、特に美味しかったのが、鱒の塩焼きとイチジクの天ぷら、美味しかったな。
女将さんは「少しでも珍しい食材をと思って」と言われていました。滋味かも知れませんが満足できるお食事の様に思います。
朝食に温泉粥などが出ればもっと嬉しいかもとも思いましたが・・。
温泉も内湯が1つきりですが、品ある静けさと丁寧な接客の大人宿、といった感じのレトロ感あるお宿でした。

タイトルに「秋田にある・・」と書きましたが、大曲近くにはもう1軒、強首温泉樅峰苑という同じく秘湯を守る会の静かな大人宿があり、こちらの温泉の泉質が珍しい強食塩泉という素晴らしい泉質で大好きな温泉なのですが、浴槽はタイルではありませんので取り上げておりません。
どちらのお宿も日帰り入浴もできますので、ご興味のある方は是非ご来訪下さいませ。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年11月07日
11:22 AM

58.谷川岳と猿ヶ京温泉のタイル風呂

谷川岳初心者コーストレッキングに初挑戦。参りました~
選んだお宿は谷川岳ロープウェイまで徒歩で行ける天神ロッジ。一の倉沢へも一番近いお宿です。
温泉では無いのですが、館内とお部屋はとても素敵な内装で、韓国人の奥様が作られる和洋折衷料理は美味しく、何よりオーナーとスタッフさんがとっても気が利き、そして日本語を話せフレンドリーで、とても楽しく過ごせました。大型コリー犬のラッキーは、谷川岳のポスターにも登場する看板犬でとっても賢く、御主人と谷川連峰の縦走もするそうです。
手荷物預けを頼んだ時、普通「はい」等の返事が返って来るのが通常ですが、オーストラリア人の御主人は「モチロン!」と答えてくれました。それがとても新鮮で、心地良かったのでした。思わず外人と日本人の接客の違いを感じてしまいました。

タイトルのタイル風呂の方は、湯檜曾温泉林屋旅館に見つけたのですが、空きが無く宿泊できず、次回谷川岳へ行く事があったら是非泊まりたいと思っています。

今回は前泊温泉として猿ヶ京温泉を選びました。タイル風呂を探し見つけたのが、民宿はしば。きっと昔は湯船の縁もレトロタイルだったのでしょうが、現在は縁だけ木造りに変わっていました。
そしてもう1つ、温泉逍遥様のブログで見つけた、猿ヶ京温泉住民センタ―のタイル風呂。
1階が温泉施設で2階は集会所になっているそうです。入浴料は300円。
しかし、コロナで「地区以外の方お断り」の張り紙がされており入浴は断念。
でも何とかちょっとでも覗いて見たいとの思いが叶い、タイミングよく男性浴室が空き状態。
ほおーっ!綺麗な豆タイルが並んでいました。こちらは湯船丸ごとレトロタイルで、嬉しくなりました。

(番外編)露天風呂に入りたくなり立ち寄ったのが、こちらも温泉逍遥様のブログで紹介されていた長生館の大露天風呂。幸いと言うか眺めの悪い閉鎖的な女性用露天風呂が使えなかったため、男性用へ入らせて貰えました。
ドバドバ源泉かけ流しのやや熱めの温泉からは谷川連峰が見え、雪見露天風呂はさぞ気持ちが良いだろうなと思いました。
透明でサラリとした湯でしたが、風呂上がりの登り階段80段はキツク、結構ドカッと来る温泉だったのかなあと思いましたが、再訪しても良いかなと思う位、なかなか気持ちの良い露天風呂ではありました。
猿ヶ京温泉郷には温泉街というものはありませんでしたが、寂れている事も無く、思ったよりも多くの温泉宿(ホテル~民宿まで)が幅広く在り、その中に店も点在していました。
近くには、法師温泉、湯宿温泉、川古温泉が在り、群馬は非常に温泉が多い県だなと思います。まだまだ訪れたい温泉があるなかなか魅力的な群馬です。

画像1.民宿はしば  2.住民センター  3.長生館

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年11月01日
23:05 PM

57.林に佇むボロフル宿の美しいタイル浴場

北海道紋別地方のJR遠軽駅より、日に3本(日・祝2本)の町営バスで向かった。乗り始めは住宅街を走っていたバスも最後、道は舗装されているが周りは原生林の中を3キロ走り続け、着いたのは静かな1軒宿だった。
建物は如何にも寂れた簡素で大きな北海道らしき宿で、セトセ温泉ホテルと大きく書かれていた。
駐車場には日帰り入浴なのか、北見ナンバーの軽自動車が何台か停まり、そこそこ人気の温泉のようである。宿泊は素泊まりのみで、1人4300円。アメニティ付き。親切そうで感じの良い御主人が迎えてくれる。
館内も鄙びており、部屋は2階で開けると何か臭いが付いている・・広い部屋の窓際には、比較的新しく張り替えたかの様なソファと小テーブルが置かれ、古い冷蔵庫の横隅に置かれた小さなテレビは、ブラウン管でBS3局しか映らなかった。

少し溜息をつきそうな宿であったが、早速温泉に向かう。更衣室もB級。
しかし、広い浴場は驚く美しさであった。
女性浴室はガラスブロックの窓で囲われ明るい。広い床は全面白に水色の花柄模様のタイルが施され可愛い。その中央に大きな瓢箪型の湯船が鎮座し、湯が溢れ続けていた。
湯舟の縁は幅広く紺色のタイル、内側は水色。これだけでなく、浴室入り口の段差も紺色タイル。洗い場湯桶もタイル。大きな柱はグリーン系のタイル。男女別の仕切り壁はブロックガラス。
男性浴室はこの上、天井までも全てが見事に総タイルの浴場であり、この広い浴室の天井までもがタイルというのは数少なく貴重な浴場であり、御主人は「皆珍しがり感心する。でも造ってくれた人はさぞかし大変だっただろうと思う」と言ってらした。「でも暗い」とも。
確かに色がシックなタイルであり、窓が少ないので浴室全体が渋く暗かったが・・重厚で落ち着いているともとれるかな。

アルカリ単純泉のヌルヌル湯がドバドバ投入され、瓢箪型の湯舟の両端から溢れ続け、縁のタイルは析出物で白く固着していた。
源泉湧出口は、女性更衣室の僅か数十メートル下であるそうだ。この新鮮で気持ちの良い温泉の人気が解る。
古く傾きかけている様な建物と浴場とのギャップが凄い瀬戸瀬温泉ホテル。
御主人が磨きをかけて守り続けて来られているのが解る温泉だ。
冬季も休業無く「冬の方が忙しいんですよ。猟師さんや農家の人達が毎日の様に通ってくるから。でも泊まりは寒いですよー 館内が」と優しく御主人がほっこり笑顔で話される。
この美しいタイル浴室の温泉に入るだけで、この宿に来た値打ちがあると感じ、アクセスの不便さにもめげず、また必ず再訪したくなる様な温泉宿であった。
画像2.男性浴室

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年10月07日
08:25 AM

56.つるつる温泉番外編~ブルーシートの秘湯

塩別つるつる温泉の近く4キロ程の所に、福田温泉というブルーシートの温泉が在るという事を、宿泊した一羽の雀の女将さんに聞き、手書きの地図を貰い散策を兼ねて歩いて行ってみる事にした。
清々しい風、ほっこりとした陽射し、土の匂い、カーブを描き丘へ続く広大な畑の緑、何処かしら飼料の臭いが流れる、何処までも続く道・・に、真っ黒の大きな糞を見つけ慌てて熊鈴を振り回しながら歩いた。
もう戻ろうかと何回か思った頃、要約右手に目印のロッジが見え近づいて行くと、裏手に低く小さなブルーシートがあった。
手前には温泉が流れ出て来ているのだろう。木で開け閉めができる扉を開けると、内側からも閉められる様になっているので、割と安心できる。
おーっ!綺麗だ。澄んだ湯の湯底は玉石になっていた。
よく見るとプクプク気泡が上がって来ているではないか!何と足元湧出泉の野湯だった。
湯舟の周りは自然の観葉植物らしき植物でグリーンに囲われ、ブルーシートの色が映った湯船は碧くもあり、僅かに陽が入りキラキラしていた。
湯温を見てみるとぬるく、これなら浸かれそうである。
きしむ板の上で脱衣し、恐る恐る足を入れてみると、湯底は嫌なヌルツキが全く無く、よく手入れをされている様で、掃除道具も置かれている。
あちらこちらから時折プクプクと気泡が上がり、湯温は37℃~場所に寄り38℃弱といったところか。流石に冬は寒すぎるだろうけれど、長湯を楽しめる湯温であり、何といっても足元湧出という極上野湯である(って言うか野湯ってほとんどが足元湧出泉である訳か・・)

それにしても綺麗なこの温泉は、以前は持ち主が居たのだが、今は市の物となっており放置状態のところを、地元の愛好家の方が掃除等してくれている様で、綺麗な状態を保てているそうである。
敷地にあり、使われていないロッジをこの温泉の上に移し、温泉小屋にするというのはどうなのだろうか?等と思いながら、ブルシートに囲われた小さな秘湯に入っていた。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年09月30日
17:08 PM

55.洋風料理とツルツル温泉、コスパ抜群のお宿

北海道北見辺りで温泉宿を探していたところ、塩別ツルツル温泉がある滝の湯に3軒在る宿の中で一番源泉に近くツルツル感が強いという、一羽の雀(旧姓寿苑)というレトロタイル風呂を持つお宿を見つけ、7月末に大雪高原山荘と合わせて宿泊してみました。
小さなお宿に小さな浴室の、壁は所々カラー硝子も入ったガラスブロックで、浴槽は小さめですがレトロタイルで、ph9.6 源泉温度43℃という超ヌルツルの気持ち良い透明の湯が掛け流されていました。浴室全体の雰囲気がレトロ感満載です。
そして驚いたのが、1人泊税込み6800円という宿泊価格にもかかわらず、夕食は手作りの洋風料理で、自家製の鹿肉料理やお野菜が並びます。ジャガイモの冷製ポタージュスープがとても美味しく、お替わりもさせて貰えました。
朝食は和食でしたが、いずれも手作りで美味しく、この価格からしたら感動ものでした。
女将さん曰く「この値段でこんな料理が出ると皆思ってないから、驚いて貰おうと思って。隠し宿なの」「宿も小さいけど値段を安くして、美味しい手作りの料理を食べて貰って、その方が皆に喜んで貰えるんじゃないかなと思うから」そうです。そうです。だから、リピーターさんが多いのですね。
40年前からのお宿で、女将さんは3代目だそうです。
御主人は猟師さんでもあり、館内には立派な鹿の角が飾られていました。
流星群の日に合わせて宿泊したのですが、庭先から天の川も見る事ができ、流れ星は2つだけでしたが見る事ができました。
驚いた事にまだ蛍が飛んでおり(鹿児島とは2カ月以上違う)宿からすぐの公園で見させて貰いましたが、この時期に蛍とは全くの予想外だったので感激でした。
公園は巨大ビニールシートで覆われているので何故か問うと、蛍の時期には隣の施設からの明かりが入らない様、ビニールシートで防ぐのだそうです。
宿泊客に蛍を見せてあげるため、わざわざこんな手のかかる組み立てを毎年してくれているそうで、時期が過ぎたら外すそうです。
北見は冬でも珍しく晴れる日が多い所だそうで、広大な畑に積もった雪がキラキラ光ってとても綺麗だそうです。層雲峡の紅葉時期や新緑に合わせて等、是非また出かけてみたいお宿で、今から楽しみです。
アクセス例:女満別空港から北見行きバスで、北見バスターミナルで乗り換え、層雲峡行きバスで、温根湯下車し送迎あり。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年09月08日
17:31 PM

54.レトロな冷泉、岩下温泉旅館

山梨の温泉は実にアルカリ泉が多く、そして甲府の所々には冷泉が有るように思います。
有名な所では下部温泉源泉館があり、他にも塩山にある裂石温泉雲峰荘や、廃業になってしまったけれど素晴らしい霊泉だった十石上湯温泉源氏の湯など、そしてこのサイトで知った岩下温泉旅館。
数年前の夏の終わり、石和温泉駅より1つ隣の春日居町駅で降り、30分程歩き葡萄畑の中を越え、レトロな岩下温泉旅館に辿り着きました。
旅館の玄関と温泉の玄関は建物が別で、呼んでも電話してもなかなか応答して貰えなかったな。
温泉が有る棟の玄関口はカフェになっており、奥に案内して貰い入った更衣室はレトロモダンで、ガラスの障子に描かれた狐の様な猫は、女将さんに似た雰囲気だった。
まず内湯で洗体したり暖まったりしてから、地下にある霊泉(冷泉)へ。
内湯の湯船はレトロタイルで、冷泉の方の四角い湯舟の縁もタイルだったのだと写真を見てから気づいたけれど、果たして湯底はどうだったのか?
タイルのイメージより、地下室いっぱいに広がる、簡素なコンクリート造りの浴槽の様な印象が強かったので・・
地下室でシンシンと浸かる霊泉。そう言った感じの冷泉でした。

まだ暑い夏が続きそうです。今年は近場(県をまたがず)の冷泉を見つけて駆けつけましょうか。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年08月26日
20:10 PM

53.大沢温泉湯治部に泊まり薬師の湯に入る

大沢温泉は山水館、菊水館、湯治屋の3棟に分かれており、温泉も合計6つの湯船を持つお宿で、川沿いの混浴露天風呂が有名ではありますが、薬師の湯と言う昔ながらのレトロタイル風呂の存在を知り、そこに入りたくて数年前湯治部屋に宿泊しました。
こちらの湯治部屋には寝具すら付いていないので、別料金が必要です。勿論アメニティも暖房具もです。それらを借りると結局、湯治部屋としてのお安い料金から上積みされ、普通の素泊まり料金と変わりないのではと思われました。
借りたストーブも寝る際は消して寝たら、寒いのなんのって。重ねた布団が綿の重~いだけの布団で・・
最悪だったのが、湯治部屋は沢山空いていたのに、案内されたお部屋はお隣にオバちゃん3人組がいらっしゃり、そのうるさい事!薄い壁1枚と障子の扉の廊下からも声が響き・・
ちょっと配慮して、部屋を離して欲しかったな。
等々で、宿泊するなら茅葺の菊水館をお勧め致します。こちらは人気だそうでお早めに。

さて温泉ですが、宿泊すると混浴露天風呂も夜に女性専用時間帯がありますが、目の前の橋を男性諸君が行き来し、電燈も明るすぎて、これでは女性時間の意味が無い様に思いました。
私が泊まった時からもう数年経ちますので、改善して頂いてあれば良いですが。
この大沢温泉は幾つかの浴室が有り、その中の1つに昔ながらのレトロタイル浴室が残っています。タイル張りの太い円柱の柱や、ガラス張りの浴室は大正モダンが感じられます。
浴槽は2つあり、緩いカーブを成した湯船と長方形の湯舟で、共にタイル浴槽。年季が入って入る事を伺わせる湯船で、タイルの剥げも見られました。床もタイル張りです。
大沢温泉は宿の中で湯巡りできるのが楽しい温泉ですね。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年08月24日
17:21 PM

52.鹿児島、丸山(市比野)温泉のレトロタイル風呂

画像1.大浴場(男性用) 2.大浴場(女性用) 3.客室風呂
他に貸し切り風呂もタイル風呂でした。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年08月09日
17:17 PM

51.客室風呂付き素泊まり宿のおもてなし

今まで一度として客室風呂付きの部屋になんて、泊まった事がありませんでした。ましてや素泊まり宿でそんな部屋に泊まれるなんて、全く思ってもいませんでした。
鹿児島の地元温泉雑誌の中から、タイル風呂であった此処、川内・丸山温泉(市比野温泉)を見つけ訪れてみただけでした。

市比野温泉のアーケードをくぐり向かうと、手書き(どなたかが、手書きで書かれている温泉に外れは無いと)の看板が有り、➡方向の細い坂道の下から、女将さんが「此処よ~」と手を振ってくれました。
降りた所には、超B級くたびれた木造の共同湯の受付が有り、そこを過ぎると男女別浴室のアルミサッシの入り口が有り、まるで本物の共同湯の様。
その通路を通り過ぎる時「甑百合が咲いたのよ」とピンク系の可愛い百合が咲き出しているのを教えてくれました。あの川内の観光名所である甑島(こしきじま)に群生する百合だそうで、一度行ってみたいと思っていた甑島の珍しい百合に出会えて嬉しかったです。

「ハイ此処よ」と宿泊棟の玄関口を開けてくれ、普通のお家へ入る様な感じで「蚊が多いから、これ使って」と、色々な虫スプレーが既に用意されていたけれど、更に強烈な一吹きしかしてはいけない蚊退治のスプレーを持ってきてくれました(メッチャ良く効いた)
全く普通のお家でしたが、ちなみに害虫は出ませんでした。ただ九州特有の超でかい蜘蛛(大人しい)は現れたけれど。
1人素泊まり泊4000円を支払い、明日は10時のバスで経つことを言うと「あらあ。そんなに早く帰るの?もっと2時でも3時でも居ればいいのに」と。
え?いやそんなにまでは・・本当にそんなにまで居させて貰えるのかなあ?

室内は田舎の広い居間に通されたふうで、広縁には懐かしい白い布カバーがかかったソファが置かれ、角部屋の窓向こうには川が流れていました。夏(5月)には蛍も飛ぶそうです。
でも昨年の水害の時には1m程浸水したそうで、眺めの良さと危険とは隣り合わせなのですねー。
既に敷かれていた清潔そうな寝具と、浴衣・タオル・歯磨き等のアメニティ一一式が用意され、テーブルにはお茶セットと共に、お茶菓子が2種類ものっており、エアコンと扇風機、大きめのテレビと家庭用冷蔵庫と電子レンジ、洗面所とウオシュレットのトイレ。
「冷蔵庫に冷たいお茶が入ってるから」と言われ、何と2ℓのペットボトルの麦茶とバナナが一房入っており「食べて食べて全部~」とのサービス。

「お風呂用意してるからまず入って」と勧められ、あの共同湯だと思っていたら「部屋にもあるから」と言われびっくり。
え!?素泊まりなのに、部屋に温泉が付いていたのです。その湯船も嬉しい事にレトロタイル風呂で、瓢箪型の家族風呂。
温泉は北薩摩に多い透明なぬるつる湯で、硫黄臭こそなかったものの高アルカリ泉。勿論源泉かけ流しで、浸かるとザバーッと溢れて行きますが、投入量が多いのですぐ溜まります。
セルフ調整も可能なマイ温泉で、夜は22時迄、朝は6時~利用可能。
熱めの温泉に入って、冷房の利いた部屋で涼むという最高の時間。
初めてだった温泉付きのお部屋。何度も出入りしました。何というか手軽で、いつ入っても自分だけという安心感。
そのうち自宅に居る様な感覚になって来て、何だか温泉旅行に来ているという感覚が薄れて来てしまいました。

そうだそうだ、写真で見た大浴場の風呂にも入ってみなければ。
開放的で明るく広い鄙びた浴室には、所々剥げたままのピンク系のレトロタイルの湯船、ガラスブロックが用いられ、簡素な浴室の窓からも川が見えていました。熱めのヌルヌル温泉でラドンも含有しているので、秋~冬が更に良いかもとは思います。
ちなみに男性用の浴室は、明るく綺麗な水色系のレトロタイル風呂でした。
地元の方がポツポツと入りに来られ話の中で、もう1つ貸し切り風呂もある事を知り見せて貰うと、こちらもタイル風呂でした。
日帰り入浴は6時半~、貸し切り風呂は500円でした。

「良く眠れたあ?」と朝にはサンドイッチを差し入れして下さり、もう至れり尽くせりのサービスで、まるで親戚の家(こんな親戚あればいいな)に泊まりに来たような感覚になってしまっていました。
丸山温泉は70年前からの温泉宿だそうで、1棟を貸し切れ、部屋は広いので、ご家族で来られる方も多いのかと思います。
経つ時には感謝の気持ちで一杯になり、こんな温泉宿が在ったのだあ~と何だか今でも夢うつつの様なところもありますが、またきっと再訪したいので、女将さんには頑張って営業を続けて行って頂きたいものです。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年08月09日
17:12 PM

50.黒湯と鶴のタイル壁画

鹿児島のJR鶴丸駅を降り立つと、直ぐ斜め前に駅名通りの鶴丸温泉があった。
人の出入りが見られ人気の温泉であるようだ。宿としても営業されていたが、現在はコロナで日帰り入浴のみ。宿泊の再開を望む声も多い様だが、御主人は「秋頃かな」と。

浴室を開けると、楕円形が2つの強固そうな石タイルの湯船に、茶褐色の湯が満たされている。対照的に壁には、ピンク系のパステル調の鶴の見事な巨大壁画が!
近寄って見ると、小さな石タイルに色を塗った物が貼りつけられ、何羽もの鶴が描かれ鶴の楽園の様であった。
これを大工さんが?と御主人に尋ねると、完成作を買い取って運んだそうだ。
周りの壁は女性湯は残念ながら、白タイルばかりであったが、男性用はもしかすると侘寂温泉の本で見た様な、紺色タイルも使われているのかも知れない。

2つ連なった湯船の1つは、温泉がセルフで源泉と加水調整でき、皆さんこの湯船が一番のお気に入りの様だった。もう一方の湯船には、既に加水されたややぬるめの温泉が溜められていた。
「外に源泉があるよ」と教えられ、小さなステンレスドアの入り口をくぐって外へ出ると、ほおーっ 真っ黒だ!
朽ちた木の正方形の湯舟には、東鳴子の馬場温泉を彷彿させる真っ黒い湯があり、投入口には湯花をコシているのか?敷布が置かれていた。
源泉は高温なので投入量は僅かずつではあるが、確かに源泉かけ流しであり、浸かるとそのぬるつるさに驚く。そして何とも良い香りがする。
炭の様な墨汁の様な香気が、真っ黒い湯を神秘的で高貴なものの様に高める。
この香り・・そうだ。東鳴子のいさ善湯の香りだ。いさ善湯の混浴にある左側の小さな湯船。炭酸泉と重曹泉が合わさったぬる湯で泡付きが見られる、あの2つと無い泉質の温泉の香りに、こんな所で出会い感激した。
鶴丸温泉の泉質名は純重曹泉=炭酸水素ナトリウム泉。色もヌルツル感もモール泉の様であるが、モール泉とは言われていない。しかし、ぬるつるさはピカ一のように思う。
誰も来ない、こんな素敵な露天風呂に、ただ1人浸かりながらこれぞ至福と言いたい。
宿泊が再開する事を今から心待ちにしている温泉である。

ローカル線の単線であるJR吉都線は、朝夕の通学客がメインで、昼は1~2本しか走らないが、ホームには「きっといいことがある」と可愛いダルマの絵が添えられた「吉都線 鶴丸駅」の標識が立っていた。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年08月04日
11:35 AM

49.初めましてラル様!

初めましてラル様、お名前だけは掲示板投稿のほうで拝見させて頂いておりました。プロフィールの方も見せて頂いたら「47都道府県に足跡を残して・・」との事で、凄いなあと。
口コミ投稿は全くされていらっしゃらないですが、このサイトの温泉以外にも全国色んな温泉へ行かれていらっしゃるのですね。

その中で選んで頂いた、湯川温泉高繁旅館。全く初めて目にしました。
当時の温泉には立派なタイル絵が飾られている所が、結構あったりするのですよねー。でもそれがそのままの容で残っているというのは、本当に貴重で素晴らしいですね。
そして何より黄金の浴槽と壁。びっくりです。それは石かタイルに黄金色を塗られた物なのでしょうか?
金運が高まりそうな、もしくは金運を望んで、こんな温泉に入ってみるのも楽しそうですね。岩手にこういった温泉があったとは驚きです。

そしてもう1つ載せて頂いた正木温泉。行った事は無いのですが侘寂の本を見て、その美しさに行ってみたいと憧れた温泉です。
御主人が高齢であると書かれていましたが、現在もまだ存在しているのですね!
このモダンな造りは本当に素敵ですよね。
昔はそれぞれの大工さんのセンスに任せて造られた建物が多いようですが、そのセンスの良さや遊び心と言うか、心の余裕なのか金銭的な余裕なのかは解りませんが、今ではもう造る事さえできない浴場が造られていて、現在となっては貴重な温泉遺産だなあと思います。

今存在しているレトロタイル風呂であっても、今こんこんと湧き出ている温泉であっても、今後も変わりなくあり続けるかどうかは解らないものである限り、今を大切に出会っておきたいと思います。
もし宜しければ、このサイト以外の温泉でも、タイル風呂以外の温泉でも、ラル様のお勧めの温泉御座いましたら、トピを立てて頂いて投稿して頂ければ嬉しいです。
温泉好きがお風呂の中で交わす温泉談義の様なものが、この掲示板の中で出来れば楽しいのではないでしょうか?
ねえ、皆様、宜しくお願いします。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年07月18日
00:19 AM

48.印象に残るタイル浴槽

初めまして、愛知県のラルと申します。
私も昭和の人間ゆえ、鄙びた温泉・共同浴場を好んで巡っています。
その中で、ちょっと風変わりなタイル浴槽を紹介させていただきます。

岩手県:湯川温泉・高繁旅館
見ての通りの「黄金風呂」。リッチな気分に浸れる浴室です(笑)
泉質は食塩泉で良く温まりますので、長湯は注意が必要です。

千葉県:正木温泉
田舎の農家のお風呂をお借りする感じの所です。
手作り感満載なのですが、どこかモダンな感じで落ち着く浴室でした。
泉質は南関東に多い黒湯冷鉱泉。沸かし湯ですがツルスベ感のある温泉でした。

ラル
ラル
2021年07月16日
22:23 PM

47.レトロタイル風呂の宝庫・日当山温泉②

鹿児島・日当山温泉には侏儒どん温泉の他、多くのタイル風呂がありました。
いずれの温泉もぬるつるの温泉ですが、どの施設も自家源泉を持っているので、その泉質や湯温は若干変わってくるようです。

・吉田温泉:宿ですが現在はコロナで日帰り入浴のみで営業、350円。
ナトリウム・炭酸水素・塩化物泉でメタケイ酸が183.6㎎と多い。
昆布茶を薄めた様な湯の色をし、湯船のピンクタイルが茶色っぽく変色していた。微かに油臭?浴槽内は一部ジェットバスになっていて、湯に流れが有るのが気持ち良い。
夏は水風呂との交互浴が非常に気持ち良く、無限ループに陥った温泉だった。

・岡元温泉:これぞ正しくレトロな大衆浴場、250円。
湯舟はモスグリーンと赤茶と白のタイルで、湯船の周りの壁がピンクと水色のタイルという浴室。48℃の源泉にラドンも含有しているかなり熱めの温泉だが、純重曹泉でぬるつるが強い。

・西郷どん湯:入浴料金250円。共同湯の前に素泊まり宿があり、温泉はこの温泉を利用する。日当山温泉と言えば西郷どん縁の温泉地であり、宿の外壁には西郷どんの顔が大きく描かれている。
43℃の温泉は浸かれたが熱い。浴槽のタイルはベージュの縦長タイルを使用。

・日当山温泉センター:素泊まり及び食事付きの宿としても営業中。日帰り入浴260円。
岩風呂であるが、浴槽内と浴室の床及び壁半分が総タイルで造られているという珍しい造り。全てが黒とグレーのマーブルタイルと白のタイルが使われているためか、浴場は広いが渋いと言うかやや暗く感じた。打たせ湯もある。湯は適温で入りやすい。

日当山温泉は家族風呂のメッカでもあるらしく、貸し切り利用の新しい施設ではモダンなタイルを用いた、入りたくなる様なオシャレで美しいタイル浴室もあるようです。
鹿児島空港からは車で15分程の立地にある、非常にアクセスしやすい温泉郷でもあり、本数は少ないですがバスであれば、鹿児島空港から京セラ国分行きか、(垂水行き)国分駅行きに乗車し、隼人温泉病院または姫城温泉下車し徒歩5分~15分程。もしくは、JR日当山温泉駅から徒歩10分~30分程と、範囲が広く温泉街といったものは無い、地域に根差した温泉郷でした。

画像1.吉田温泉 2.岡元温泉 3.西郷どん湯
       

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年07月15日
23:39 PM

46.レトロタイル風呂の宝庫・日当山温泉~旅の親切

旅に出ていて、親切にして頂いた事こそ心に残るものは有りません。
その旅が良かったものになるのか、嫌なものになるのかは一重にそこによるものではないでしょうか?
で、一番最近に受けた小さな親切を、タイル風呂と共に書かせて頂きたいと思います。
西郷どんに縁がある温泉の1つ、鹿児島の日当山温泉。ここは正にタイル風呂のメッカとも言える温泉郷で、西園寺様が教えて下さった日当山温泉・千石温泉の写真を見て知り、訪れた温泉郷でした。
中でも数あるレトロタイル風呂の1つ侏儒どん温泉は、鹿児島温泉旅の最後に行った共同湯。
「源泉かけ流し、しゅじゅどん温泉」とコンクリートの簡素な建物に大きく書かれ、入り口には100円野菜販売もあったので枝豆を買い、入浴料の200円を受付の御主人に払いながら、帰りのバス停までの道を何気なく確認しておこうと尋ねたら「温泉に入っている間に調べておいてあげるから」と言って下さいました。いやあ、御親切だなあと思いながら温泉へ。

浴室に入ると既に上がられた方がいらっしゃったので、声をかけて湯船の写真を撮りだしたら、気を利かせて電気を付けて下さいました。
そして私が温泉から上がった後には、扇風機が私の脱衣籠を向いて回っていました。これも気を利かせて下さった上での事でした。嬉しかったな。

温泉はと言うと、レトロタイルの浴槽が3連に連なり、端には寝湯も造られている立派な湯船で、床は紅タイル、浴槽には違った色のタイルが使われ、窓からは緑の木々も顔を出し、レトロながらも明るい綺麗なタイル浴室でした。
源泉の投入口は青森・百沢温泉と同じく、パイプの口を平たく潰した物から、源泉が噴射していました。
湯温は適温で、日当山温泉の特徴のヌルスベ感が強い温泉です。
レトロタイル風呂と温泉が余りに気持ち良いので、バスの時間までこの温泉に入っている事にしました。

さて、上がると急に降り出した大雨・・でも行かなければ飛行機に間に合いません。
御主人が、バス停までの手書きの地図を渡してくれながら、更に「こっちの方がいいか」と言いながらアイパッドで示しながら、私が乗ろうとしていたバス停は2キロ程離れていたので、より近いバス停を探してくれており、そこまでの行き方を教えてくれたのでした。
突然降りだした夕立ちの様な大雨に「タクシーを呼ぶ?」と聞いてくれましたが「いいえ歩きます」と答えたので「10分もあれば行けるから」と言いながら、大雨の中を近道になる堤防の上まで一緒に上がって来て下さり、何度も「其の橋(侏儒どん橋)を渡って、左に5m、その先は真っすぐ・・細い道は入らないで。あそこに隼人病院が見えるから・・」と、大雨の中で詳しく説明して下さったのでした。
ふと見ると、私の傘が小さかったので、御主人がさしていた傘は私の方に傾けられており・・アララ大丈夫です。
こうして教えて頂いたバス停までは5分で着き、御蔭様で病院の玄関口で雨宿りもさせて貰えました。

私の場合公共機関を利用しての温泉旅で、更に強度の方向音痴ときているもので、アクセス的に助けて頂けると本当に嬉しいもので、この時は大雨と言う辛い状況の中であった為、更に御主人の御親切が心に響いた温泉旅になったのだと思います。
他にも日当山温泉郷で出会った方々の親切を思い浮かべ、旅の最後が良い思い出となった事に感謝しながら、いつまでも嬉しい気持ちで旅を終える事ができました。有難うございました。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年07月11日
11:37 AM

45.湯浦温泉と兎口-番外編-

熊本・湯浦温泉は湯量豊富でヌルヌルのとても気持ち良い温泉で、宿泊した亀井荘はリニューアルされ新しいタイル風呂(女性湯)でしたが、壁には以前からの金魚のタイル絵が飾られ、水色の湯船に赤色が鮮やかで綺麗な浴室でした。
そして投入口は以前からのものか、ライオン。ガオーッと開いた口からドバドバと源泉が投入されていました。

浴場でよく見る温泉の投入口としては、獅子(ライオン)が一番多いような気がしますが、他には鯉の口とか、天使だか女神だかが抱えた壺とか・・
で、ここ湯浦温泉で初めて見たのが銀のうさぎ。
湯浦温泉には3ヵ所の日帰り入浴施設が有りその内の1つ、岩の湯にその兎が鎮座し、カッと開けた口からたゆまず温泉を吐きだし続けていたのです。
何がそんなに印象に残ったのか・・?彫り物ですが銀色の小さなうさぎの目が真剣で、小さな銀色の鉛❓の兎が、水色の湯に似合いとても素敵に思えました。また逢いに行きたい、そんな感じです。
リニューアル前の写真を見たら、楕円形の完全なるレトロタイル浴室に兎口でしたが、ウサギと言うのは変わってない様で、何故ウサギにしたのだろう?
完成年が兎年❓大工さんが兎年生まれ?単にうさぎが好きだった?う~ん何故だろうかな?

それから他の温泉の投入口も気になり、日奈久温泉では珍しい羊の投入口を見つけました。
ばんぺい湯や松の湯の表通りからは中に入った所にある武士屋旅館。年季が入った羊の口から下にドドーッと吐き出された温泉は高温なので、一旦樋に受けられていました。それでも熱くナトリウム・塩化物泉の湯は冬向きですね。
日奈久温泉は単純泉との2種類の源泉が湧出し、場所に寄り分かれているようです。

画像1.2湯浦温泉岩の湯 3、日奈久温泉武士屋

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年07月05日
10:33 AM

44.初めまして桜hanakoです 北海道情報ありがとうございます

ともとも7様初めまして。中小屋温泉情報ありがとうございます。
北海道はでっかいどうで、当別❓とは何処にあるのかな?から調べさせて頂いた所、案外札幌に近くてこれなら行けるかも・・と。
中小屋温泉きくの屋旅館、広めの浴場にどっしりとした感じのタイル浴槽に、硫黄の冷鉱泉の温泉なのですね。
お宿も宿泊ができる昭和感のあるお宿で、期待が膨らみアクセスを調べると、残念な事に徒歩でも行けたJR本中小屋駅が、乗客が減り無くなってしまったとの事で・・車でないとちょっと伺う事は難しいようでした。
当別町の中小屋温泉のHPでは、6~7月に亜麻の花という初めて知った珍しいお花が咲き広がっている写真が載っていました。ネモフィラ風の青いお花でした。もしお花にもご興味がおありで、札幌方面へ温泉旅行に行かれる方はこの時期、ともとも7様お薦めの中小屋温泉へも立ち寄ってみて頂ければと思います。

私の方は、peachが関空―女満別へ就航したので、一度行ってみたかった大雪山山荘~北見の温泉~このサイトで知った斜里温泉を今度計画しています。
北海道の温泉では私も銀婚湯が好きですが、他にもう行かれているかも知れませんが、水無瀬海浜温泉から函館方面へ向かって走るとある恵山温泉。このサイトで知った温泉で、木の小さな浴槽ですが、泉質がとっても気持ち良くとっても気に入った♨でした。

北海道は広大で、温泉施設があちこちに散らばりアクセスが大変ではありますが、遠いだけに憧れの地でもあります。行きたいけれどもまだ行けていない温泉地も多く、いつか行けるかな~と思ったりしています。
ともとも7様、北海道の温泉の事、また色々教えて頂ければ嬉しいです。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年07月04日
11:22 AM

43.はじめまして、ともとも7です。

初めまして、北海道のともとも7と申します。
わたくしも昭和人間で、昔ながらの温泉や銭湯を探しています。

自分が見つけた昭和レトロタイルの温泉です。
シャワーも固定式で、レバーを引くとお湯が出るタイプ。お湯のレバーもプッシュ式一つで温度調節が無いタイプです。

北海道でも少なくなったマル目タイルの浴槽はツルツルしていて、色も2色使いのタイルです。

温泉が出ているので、気持ち良く入浴出来ます。シャンプーや石鹸、タオルは全て持参が条件になります。
昭和レトロの温泉が味わえる場所は如何でしょうか??

#北海道石狩郡当別町 #中小屋温泉 #中小屋旅館

win to tomorin
win to tomorin
2021年07月03日
22:15 PM

42.はじめまして、ともとも7です。

初めまして、北海道のともとも7と申します。
わたくしも昭和人間で、昔ながらの温泉や銭湯を探しています。

自分が見つけた昭和レトロタイルの温泉です。
シャワーも固定式で、レバーを引くとお湯が出るタイプ。お湯のレバーもプッシュ式一つで温度調節が無いタイプです。

北海道でも少なくなったマル目タイルの浴槽はツルツルしていて、色も2色使いのタイルです。

温泉が出ているので、気持ち良く入浴出来ます。シャンプーや石鹸、タオルは全て持参が条件になります。
昭和レトロの温泉が味わえる場所は如何でしょうか??

win to tomorin
win to tomorin
2021年07月03日
22:11 PM

41.熊本・日奈久温泉にも多いタイル風呂

日奈久温泉街には明治~大正に建てられた宿が残り、既に廃業されている宿も多く見受けられましたが、現存している立派な建物のお宿もあったりで、名物の日奈久竹輪を売る店も何軒か在り、温泉街としてはまだ生き残っている方なのかなあと言った風でもあります。
日奈久温泉街の中央にはシンボルでもある日帰り施設の立派なばんぺい湯が建ち、それを取り囲む様に横長に広がっている温泉街ですが、西側と東側では泉質が違うようで、東側は単純泉でしたが、西側にあった寿旅館や武士湯旅館ではナトリウム・塩化物泉でした。
自家源泉を所有しているお宿や温泉施設では、熱めの新鮮な温泉が湯量豊富に楽しめるようです。
レトロタイル風呂の温泉も数件あったのですが、その内の1軒は廃業されたばかりであったり、日奈久で一番古い明治に建てられたお宿は、日帰り入浴は受け付けておらずで入れませんでした。
レトロタイル風呂の日帰り入浴施設としては、以前西園寺様が投稿して下さった松の湯(以前は宿としても営業していたが現在は日帰り入浴のみ)があり、共同湯としては西湯は廃業していましたが東湯が残っており、今回はこちらのタイル風呂を訪ねてみました。

共同湯の東湯は朝6時~の営業で木曜休館です。東湯の地下100mから湧出している温泉は単純泉ですが、勢いが有り気持ちが良かったです。
長方形のタイル浴槽で、湯船の中は紺色系の小丸タイルを使用しており、外側は白丸タイルだったようですが、現在は温泉成分で黒っぽく染まってしまっていました。しかし、完成当時はさぞかし洗練された素敵な浴槽だったろうと思いました。

その東湯の近くの柳屋旅館には、大理石で造られた小さな浴槽と、床には水色だったであろう丸タイルが張り巡らせ(もしかすると女性浴室のみ)円柱や一部の壁にもタイルが使用された、レトロ感が残る浴場があります。
大正期の建物で浴舎も完成した時はさぞかし立派であっただろうと思いますが、残念ながら現在に至っては、広いだけの浴場は雑多な物置風となり、清掃不足のタイルは汚ればかりが目立ち、温泉はおそらく東湯の単純泉を引湯している為投入量も少なく、16時からしか利用できず、更に夜間は温泉を止め、浴槽にビニールシートで覆いをしていた為、翌朝入った時には湯船の中の方はぬるかったという残念な温泉でした。立派な浴場も大理石風呂もお気の毒にと言った感じでした。
管理する人もおらず、客足は遠のくばかりという悪循環で、広いばかりの館内も、フロントや廊下にも物置の様に不要物が散乱し、あ~あこのお宿もいつまで持つか・・と言った状態で御座いました。

画像1.東湯  2.柳屋旅館  3.寿旅館は、レトロタイルではありませんが、4~5㎝角の水色とピンクのタイルの浴室に、ドバドバと自家源泉が掛け流されていました。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年06月29日
21:39 PM

40.訂正です

*日置市にある湯の浦温泉では無く、湯之元温泉です。
*田之浦温泉では無く、田之湯です。
色々ゴッチャになってすみません。訂正させて下さい。

画像2は、水が綺麗な、温泉街を走る水路で昔使われていた水車 
3は、江楽園の新しい方の内湯

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年06月26日
14:10 PM

39.北薩摩にあるスッキリハンサムボーイ・翠の湯船

鹿児島県日置市に湯の浦温泉と言う温泉がある事を知り、北薩摩の温泉を訪ねておりローカル線上の温泉であった為立ち寄ってみた。
鹿児島市~日置市~川内市~出水市辺りには、巨大な地下湯脈があるのかしら?と思える程、この辺りを周ったら何処もがアルカリ性単純硫黄泉で、硫黄の香りこそ強弱はあったものの、体感的にはph9.0台以上を思わせる超ヌルヌル湯で、しかも大好きな硫黄の香りがふんわりしており、とっても気に入ってしまった。

薩摩オレンジ鉄道は3種類のくまもん列車が走っており、内外装共に沢山のくまもんが迎えてくれる可愛らしい列車だ。湯之元温泉は、湯之元駅で降りると広範囲にバラバラと温泉宿が散らばっており、目指す田之浦共同湯へは徒歩15分位で着く。車であれば市来インターから非常に近い位置にある。
アクセス的には好立地であるが、何も無いの~んびりした田舎である。

湯乃元温泉田之浦温泉と言う名の昭和初期に出来た共同湯で、レトロ感があり、何と入浴料は150円。地元客が次々に訪れる人気の温泉だが、何処かほんのりした感がある。
浴場の引き戸を開けると広い浴室に、スッキリと落ち着いたグリーンの浴槽が迎えてくれた。素敵である!何だかとってもハンサムボーイな浴槽だ。
何がこんなに綺麗に見せているのかと湯船を覗きこむと、湯底には白と黒とグリーン系の豆タイル。そこに硫黄成分で緑色になった透明の温泉が満たされており、とにかく湯が綺麗。
湯舟の淵はタイルでは無く、ブツブツとした黒い石が使われており、浴槽を引き締めている。
浴室全体の調和がとれた色や、カランしかない無骨さが、この翠の湯船を更にスッキリと引き立てている感じがした。
しかも実に温泉が気持ち良い!やや深めの浴槽でゆっくり腰を落とせないのであったが、やや熱めで年間を通して入れる素晴らしい湯が、美しい浴槽に掛け流されていた。
そりゃあ人気の訳である。良い湯には皆さんニコニコして集うものだと思った。

湯之元温泉で宿泊先を探したが、レトロタイル浴槽を持つ春本荘は廃業していたので、江楽園という宿に泊まった。
ここら辺りの宿は自家源泉を持ち、勿論ヌルヌル硫黄の湯之元温泉で、江楽園は合わせて6つの浴室を貸し切り風呂(家族風呂)として入れる。レトロタイル浴槽は無かったが、綺麗な色石を用いた湯船等が有った(画像3)
良心価格が素晴らしく、税込み朝食付きで4800円と言う何とも有り難い価格だった。カップルやファミリーには是非お勧めしたい温泉宿。

鹿児島~熊本方面へご旅行の際は是非立ち寄られてみてはと、お薦めしたい湯之元温泉だった。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年06月26日
13:54 PM

38.④愛しの川内高城温泉最古の湯治宿・双葉旅館と双葉屋

川内高城温泉湯治宿第1号が双葉旅館であり、大正期の建物が残っている。
梅屋バス停の長椅子に座り、高城温泉街を見渡すとタイムスリップ感が半端なく広がる。
横には共同湯の手書きの看板、その横に双葉屋が有り、向かいが双葉旅館でいずれも鄙びた家屋が軒を連ね、ピンクの提灯が温泉街である事を伝えている。
双葉旅館は現在は日帰り入浴のみとなっており、西郷どんが泊まった宿でもあるらしく、西郷どんの手書きの「ふ老泉」の書を起こしてレリーフとして飾っている湯船が有名である。
源泉は岩肌をぬい掛け流されており、投入口がある方の小さい湯船は熱めであり、仕切りを設けて広い方がぬるめとなっている。
酷い欠けや崩れも無く保たれていたレトロタイル風呂に浸かりながら「ふ老泉」の文字を眺め、高城温泉の歴史をおもん図れば、何か語りかけて来てくれそうでもある趣のある温泉である。

そして、2つの宿の本館にあたるのが双葉屋である。
訪れた時は電話をしても繋がらなかったので、お休み?かと思ったが、玄関の引き戸を開けてみれば開いたが、声をかけてもどなたも出て来られず。
ふと見ると250円と書かれた小さな料金入れが有ったので、料金を入れて入らせて貰う事にした。玄関口は猫の臭いがし、猫を飼っている事が解る。
こちらかなと思う廊下を進むと浴室が在った。ふ・・古い。壁のピンク色のタイルは析出物等で黒ずみ、大きく欠けて剥げているがそのまま放置。
仕切り壁には色ガラスも入ったガラスブロックが使われ、湯船の壁には小さな壁画も飾られている。温泉の投入口は獅子と三角形というモダンなのでもあったが、いかんせんどのタイルも経年劣化が激しく、色褪せ朽ちて来ていた。しかし、完成当時はオシャレな浴室であった事を思わせてはいた。
川内高城温泉の湯は源泉が同じであるので、何処の湯もぬるつるで硫黄の香りがするのだが、だがである・・どうもここの湯だけは硫黄の香りに乏しかった。猫の臭いが私の鼻についたままだったのだ・・
館内の天井の一部は雲海閣を思わせる程廃屋化してきていた部分もあり、もしかしたらいつまでこの温泉に入れるかは疑問だとふと思った。現在は素泊まり宿として営業されているようであるが・・。

鹿児島の温泉には猫が多いなあと感じる事が多かったが、この高城温泉には至る所から猫が歩いて来て、猫好きの私には嬉しかった。のんびりと警戒心も無く2匹、3匹と連れだって歩く姿を眺めながら、猫にも住みやすい温泉街なのだなあと思った。
何かの温泉雑誌の一面に載る、高城温泉のモノクロームの写真を見た事がある。それは冬か晩秋を思わせる様な、高城温泉の鄙びたノスタルジックな、寂しげでもあり失われて行くものがかろうじて保たれているという写真だった。
こんな温泉街がまだ日本に残されている。残って行って欲しいと心から思う。
私もいつか冬の高城温泉にも訪れてみたいと思う。もちろん蛍と河鹿蛙の季節にも、愛しの川内高城温泉。

(川内高城温泉、現在営業している温泉施設)
日帰り入浴施設:共同湯。双葉旅館。喜久屋旅館。竹屋岩風呂。
素泊まり宿:双葉屋。梅屋。竹屋。(いずれも日帰り入浴可能)
食事付き宿:しもぞの。山桜桃。(いずれも素泊まり可能)

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年06月16日
11:50 AM

37.③愛しの川内高城温泉~竹屋の碧の丸タイル風呂

くるくるバスの梅屋バス停~竹屋バス停までの僅か100m程の温泉街の、一番終わりの端にあるのが竹屋である。この竹屋の岩風呂を目当てに高城温泉へ来る人も多いようだ。
岩風呂と言うのは、竹屋旅館の前の駐車場の奥にある日帰り大浴場で、6時~21時まで営業している。
広い浴室の扉を開けると、目を見張る位に立派で鮮やかなブルーのタイル浴槽が目に飛び込んで来る。半瓢箪型の浴槽は、緩やかなカーブを描きながら2連になっている。
湯底の鮮やかなブルーの丸タイルは、一様に同じ青ではなくコントラストが付いており、なかなか凝ったデザインでもある。
腰かけ部分には白タイルを用い、青と白でとても清潔感があり斬新なタイル浴槽だった。
岩風呂と言う名は壁が大岩で出来ているからの様であり、壁の竹筒から滝の様に源泉が落とされ、更に下に置かれたシェルで一旦受け止めてから投入されており、浴槽内では適温となりとても気持ち良く浸かれた。
更衣室には、先代の御主人が書かれた名言が掲げられており、なぁーるほど・・だから高城温泉の皆さんはお元気なのだなあと思った。

竹屋の本館が素泊まり宿となっており、館内はリフーォムされ広くて綺麗だった。
本館の浴室もタイル浴槽で、こちらは岩風呂とはまた一味違った趣がある。
20時迄日帰り入浴として利用もでき、こちらがお気に入りと言う常連さんもいるようだ。
本館の湯船もブルーの丸タイルを使用しているが、岩風呂の鮮やかな碧に比べ、こちらは藍色に近いシックな碧だ。浴槽の造りもシンプルな長方形で、それらが相まり、渋く落ち着いた浴室になっている。このレトロタイルの湯船で静かに温泉に浸かるのも良いだろう。
高城温泉に来た際には、是非2つを入り比べてみられてはどうだろうか。
湯はいずれも同源泉であるが、本館の温泉の方が人が少なく湯船も小さいせいか、ヌルツキや硫黄の香りも強く感じられた。

前回にも書いた様に、高城温泉では皆様がお若くお元気である事に驚いたが、竹屋の女将さんを見て更に驚いた。背筋はピンとしシャキシャキと1人でお宿を切り盛りされ「90歳に近いのよ」とお聞きした際にはヒェーツと感心したものだった。
ちなみに、岩風呂の上の方に置かれている石像のモデルもこの女将さんだそうで、この女将さんならあの「先代の名言」を越え「九十九までは忙しい」と答えられるのではないだろうか。
画像1.岩風呂 2.本館の湯舟 3.岩風呂に掲げられている先代の名言

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年06月13日
23:07 PM

36.②愛しの川内高城温泉~MY温泉へ集う

川内駅から1日僅か数本のくるくるバスに乗車し、高城温泉へ向かう。40分~60分走っても、たったの150円で温泉街まで連れて行ってくれるのは嬉しい。
途中、御老人が這いつくばる様にしながらバスのステップを上って来られた。手にはビニール袋1つを下げ、中にはタオルらしき物が入っている様だ。この方も私と同じ梅屋前のバス停で下車し、杖を突きながら共同湯へ入って行かれた。ほおーっと感心した。

私は共同湯の隣にある、赤いひらがな文字の看板が可愛い う め 屋 の温泉へ向かった。引き戸を開けると「はぁーい」とお元気な声をした女将さんが迎えてくれた。少々お腰は曲がっている様に感じたが、看板の様に可愛く素敵な女将さんが経営されるお宿(素泊まりのみ)は、館内も浴室も綺麗に清掃され気持ちが良かった。後期高齢者さんでありながら非常にお元気である。
レトロタイルで造られた浴室は広めで明るく、壁には小さいがモザイクタイルの壁画も飾られていた。湯舟の中は全部が水色のタイルで出来ており、透明な湯がブルーに光り美しい。
梅屋の湯は熱いで評判の様だが熱いのは湯面だけであって、入ってみたら中はそれ程では無かったので、かき混ぜて浸かれた。湯もみ棒が無いかと見回したが無かった。
川内高城温泉の湯は、ツルスベで硫黄の香りを伴っているのが堪らない。
しばらくすると巨大なペットボトル(5リットル?)を下げ、やや背中が曲がった御婦人が入って来られた。いつもこの湯に車で来られ、温泉を汲んで帰られるそうだ。この方もお元気であった。

展望台と書いた看板を見つけたので、道を教えて貰い登ってみた。階段を上がると山の中腹に吾妻屋が有り、温泉街を流れる小川と温泉街の裏手に連なる民家が見え、向こう側の山手には鳥居と神社が見えた。
高城温泉の源泉は2つで、この御宮さんの辺りにあるタンクに集中管理され、各宿へ配湯されているそうだ。
通りすがりの地元の方にこれらの話を伺いながら「いい温泉ですね」と言うと「いいも悪いもずっとこの温泉だから」と言われた。80歳だと言われるこの方も背筋がピンとし、お顔にはシワが無かった。いつもどの温泉に入られているのかを問うと「しもぞの。隣だから」と言われ、私が今から入りに行く処である事を言うと、入浴券を下さった。
しもぞのの女将さんにこの券を差し出すと「あら、何でこれを?」と言いながらニコニコと浴室に案内してくれた。
しもぞのは幾らかリニューアルをされている宿であるが、浴室は以前からの物を使用されておりタイル浴槽である。
小さな湯船だが湯底に敷かれた、丸いぼかしの緑のタイルがとても可愛かった。びっしり詰められてないところが、優しく感じる。
一番の特徴は浴槽に蛇口が2つあり、1つは源泉が出、1つは加水用で、セルフ調整ができるところである。自分好みの湯加減でこの温泉に浸かれるのは嬉しい。
素泊まりだけでは無く、予約で食事提供も可能な温泉宿である。

昼間は静かでまったりとした川内高城温泉街も、夕刻になると少し様相が変わってくる。
何処からともなく多くの車がこの小さな温泉街に駆けつけ、そしてそれぞれのお気に入りの温泉へと、人は姿を消していく。
新規参入宿の山桜桃(ゆすらと読む名前が可愛い)にも、サウナがある事を気に入り常連さんが通って来る。
皆がそれぞれのMY温泉を持ち、高城温泉へ集い、そして今日も元気だった1日を終え、明日へと繋がって行く。
日帰り入浴客が去り、再び静かになった温泉街の暗闇には、軒先にぶら下がる灯が燈った、ピンクの提灯だけが浮かび上り幻想的ですらある。
鳥の鳴き声に似た河鹿蛙の綺麗な声も遠くに聞こえてはいるが、蛍が飛び交う5月中頃が河鹿蛙も一番多く元気に鳴くそうだ。流石に鹿児島は早いなあ。
画像1.2 うめ屋 3.しもぞの

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年06月12日
11:41 AM

35.愛しの川内高城温泉①

鹿児島・川内高城温泉、ほんの100m程の道の両側に、モノクロームの温泉宿が立ち並ぶ。が、そのほとんどが日帰り入浴のみとなっており、宿泊できるといっても素泊まり宿である(新しくできた山桜桃という宿のみ食事提供可)
時代に取り残された様な温泉街のほぼ真ん中、道を挟み向かい合って2軒の土産物らしき店があった(現在は1軒のみで、駐車場になっている)
蛍光色のピンク、黄色、黄緑、水色・・に黒い文字。まるでちんどん屋の様な色合いの看板や提灯が目を引く。中は骨董屋❓兼土産屋・・もう1軒の店先には焼酎の瓶が並んでいる。
中にはいつの時代からの物なのかと言ったような品がごった返しに詰まっており、店内に足を踏み入れる勇気は無く、横目で感心しながら通り過ぎ、共同湯へ向かう。
手書きの川内高城温泉と共同湯の看板に、ピンクの提灯が下がり、これらが灰色と化して連なる宿の建物とマッチし、映画のロケ舞台の様な雰囲気を醸し出している。何だかタイムスリップしたような錯覚感すら覚える。

初めてやって来たこの日は、1時間で共同湯と喜久屋旅館の温泉に日帰り入浴しなければ、帰りのバスが無かった。
まず入った共同湯は、全ての出入り口や窓が開けられており、中の湯船まで丸見えである。
細い通路に女性浴室が手前にあり、奥に男性浴室がある為、通路に面した扉が開放されていては・・え~っ❓と思ったが開放的な鹿児島では扉は閉めずに入るものなのだろうか?男性は昼は誰も来ないのだろうか❓と思ったが閉めさせて貰って入った。
西郷どんも好んで入った共同湯である。レトロタイル風呂に、硫黄の香りがするヌルヌルの透明な温泉が溢れて行く。静かな昼下がり、綺麗な湯船、気持ち良い温泉。こんな所にこんな良い温泉があったんだ~!

ゆっくりしてはいられないので、次に喜久屋旅館の温泉へ。看板も無いため、共同湯の女将さん(パート従業員さん)に教えて貰い行った。
既にお宿は廃業しており、日帰り入浴としてのみ営業されていた。
「どうぞこちらです」と案内された浴室は、調度昼ご飯中でいらっしゃった、居間を通り抜けなければならなかった。すみません・・と恐縮しながらお食事中の横を通り、廊下の向こうへ出たら浴室があった。
レトロタイルの湯船は可愛い瓢箪型。勿論ゆっくり浸かる時間は無かったのだが、どこかのお宅のお風呂をお借りしている様な、落ち着きの無い温泉になってしまったが、川内高城温泉ならではの思い出でもある。

慌てて2軒の温泉に入り、ほっとしてバス停の長椅子に座りバスを待つ。
何だろう・・空気がまったりとしている。吹く風が(涼風では無く)ぬるく心地良い。眠くなって来るような穏やかな気だるさ・・初めての体験だった。
共同湯から女将さんが出て来て、うちわであおってくれようとする。申し訳なく慌てて断った。
自動販売機の1台すら無い温泉街。飲み物が欲しければ、あの店(土産物屋)にあるらしい。夏には向こうの川でかじか蛙が鳴き、蛍もちらほら飛び交うそうだ。
共同湯から出て来た、腰をクの字に曲げたお婆ちゃんの手には、お風呂道具が入った大きな風呂敷包み・・スタコラ歩いて行くこの風景は、今時は見られなくなってしまったけれど、失われた昭和の風景が、この温泉街には息づいていた。
この姿のままで、貴重なこのモノクロームの姿のままで、いつまでも残っていて欲しいと強く願う。
あの、空気が停まっていた様な感覚に触れに、またいつかきっと訪れたいと思う川内高城温泉。

画像1.共同湯 2.喜久屋旅館 

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年05月20日
21:08 PM

34.板室温泉水清館、積善館、雲海閣にもあったタイル風呂

*栃木・板室温泉は、以前のこのサイトの掲示板で教えて頂き、ぬる湯の湯治宿と言う事で2軒のお宿へ行かせて頂きました。
その内の1軒、水清館と言うお宿のお風呂がタイル風呂であったのを、撮りためた写真から見つけ出しました。
正しくレトロタイル風呂と言った浴室に、女性用の湯船は中が仕切られ蝶々?型。男性の方は扇形の様です。
他に、タイルではありませんが、半露天風呂もありました。
板室温泉は那須七湯の1つで、泉質はヌルヌルのアルカリ泉。素朴な湯治宿と自然が残る温泉街?です。

*四万温泉・積善館は、レトロモダンな大浴場が有名ですが、他に投入湯量の極端に少ない大露天風呂や、混浴岩風呂や、貸し切り風呂(無料・有料)もあり、この無料の貸し切り風呂(家族風呂)が、タイル風呂になっていたのを発見しました。レトロと言うよりモダンな浴室かも知れませんが。
積善館の元禄の湯は、一度は入ってみたいと思わせる浴場ですが、湯治館に宿泊した私が悪かったのか、これ程薄いせんべい布団に寝たのも初めてでした。
お宿全体として色々悪い印象の事の方が多く、温泉に期待する気持ちは半分に抑えて行かれた方が良いかと思います(あくまで個人評価)

*那須湯本温泉・雲海閣。あの硫黄泉の木風呂が素敵な雲海閣にも、タイル風呂があったのでした。
木風呂しか無いと思っていた私でしでしたが、実はもう1つ泉質の違う内湯があり(大体皆様、この内湯はすっ飛ばして木風呂へ向かう様ですが)こちらの湯船が、ボロボロの渋いタイル❓縁の温泉になるかと思うのですが。
タイル❓は縁だけで、湯船の内側は小石が積み重ねてあったり、湯底は湯花が沈殿し、何かも解らない様な状態だったと思います。
雲海閣に行かれた際は是非入り比べをして頂いて、タイル風呂に値するのかどうかご確認して頂ければと思います。

画像1.板室温泉水清館 2.積善館 3.雲海閣

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年05月08日
21:16 PM

33.伊豆のタイルの共同湯

伊豆の湯ヶ島にある2軒の共同湯は、このサイトで知り数年前に行ってみました。
*河鹿の湯は、湯本館が隣に並び、外観も暖簾も新しく観光スポットでもある共同湯と言った感じでした。
浴室は明るく、楕円形のタイル風呂の縁に蛙が乗っているのが、トレードマークの温泉で、コレコレと言った感じです。
湯船からは透明な湯が溢れていました。源泉かけ流しの温泉です。
ちょっと残念だったのが、昔からのモザイクタイルの湯船を想像していたのですが、湯船の縁のタイルはいつにだか貼り替えられた様で、機械貼のシートタイル?かと思わせるように、乱れなくペタンと並んでいました。

*瀬古の大湯は、河鹿の湯とは対照的な鄙びた共同湯で、地元民の方が管理されており、素朴感溢れる昔のままの共同湯です。
タイルはレトロなモザイクタイルで、剥げ欠けが多く、そのままになっていたり、継ぎはぎタイルになっていたり、趣きがあります。
源泉が出る蛇口は、析出物の結晶が固着しており味がありました。
同じ湯ヶ島にある共同湯ですが、私的には泉質ともに、こちらのタイル風呂が好みではありました~

画像1.河鹿の湯 2.3瀬古の大湯

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年05月06日
21:20 PM

32.伊豆の艶やかなタイル風呂

タイル発祥の地が岐阜県多治見市の笠原町である事を知り、そこに建てられているモザイクタイルミュージアムに行ってみた。でも少しがっかりだったのは、今まで見て来た温泉宿のタイルの方が、もっと様々な美しい物も多かったという事。
全国に広がったタイルは、その温泉地の職人さんの腕とセンスにより、個性あふれる物に発展を遂げて行ったものと考えられる。
私が今まで行った温泉の中でも艶やかだと思うのが、このサイトで知った伊豆の温泉宿2軒。

まず1軒めは、峰温泉花舞竹の庄。
昔は高級旅館でその昔は遊郭であったという温泉宿の浴室は、木造りの大きな浴槽をグルット取り囲んでいる、組木細工を施しているガラス窓が優しく、壁には、落ち着いた赤色の大きな格子柄のタイルが2面。間に入っている緑との色合いも美しい。
もう1つの内湯にある大小2つの湯船の湯底は、ブルーがとても鮮やかなモザイクタイル。
他に、タイルで造られた洗面台もオシャレで素敵な色合いだった。
いずれもとても華やかさがあるタイルであり、当時の豪華絢爛の名残りがある浴室は、非常に贅沢である。

もう1軒は、湯ケ野温泉福田屋。
伊豆の踊子ゆかりの温泉宿であり、内湯は真四角の小さな木造であり、その湯船をぐるりと取り囲むコンクリートの壁には、10~12センチ程の角タイルが何十枚も飾られいる。
様々なタイルの色やデザインがあり、眺めているだけでも楽しい。
この様に、タイルそのものを飾る様に貼っている浴室は珍しく、個性的でもあり可愛い。

画像1.2竹の庄 3.福田屋

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年05月05日
17:34 PM

31.公衆浴場に多いレトロタイル風呂

公衆浴場には、古き時代そのままのタイル風呂が残っている事が多い。
銭湯等にも多く見られ、私が子供の頃に入っていた銭湯もタイル風呂であったと思う。
温泉の公衆浴場と言う事で、まずこのサイト外のレトロタイル風呂を3ヵ所挙げたい。
*箱根湯本温泉・弥坂湯
入浴料が650円と言うのは、強気な箱根湯本価格なのかと思った。
浴室の入り口を開けると、決して大きくはない楕円形の綺麗な湯船が目に飛び込んで来た。
お客さん数人がいたが、調度上がって行かれたので写真に収める事ができた湯船。
タイルの欠けも目に付かず、こじんまりとそこに鎮座している姿は、何だか美しく存在感のある湯船だった。白壁にスコンと開けられた穴がアート的で、1人湯船に浸かりながら、何となく目が釘付けになっていた。
かけ流しの温泉は、それ程多い投入量ではないが、1人になり少しすると少しずつ溢れだして行っていた。客が多いと溜まり湯になると言う事もありそうだ。
上がると、御主人が湯加減を訪ねてこられ、湯温調整にはかなり気を使っておられるようだった。私が上がったら誰も居ないので、即座に湯温を確かめに行かれていた。熱好きやぬる好きの方に「今日は・・」と言われるそうである。
弥坂湯へは、箱根湯本の駅から30分近く、とにかく坂を上る、登る。まだかまだかと思う位登って行き要約看板が見えた。
行ったのは3月だったからか、とにかく箱根湯本の若者達の賑わいは凄い。皆一様に流行の飲食店に列を作り並んで待っている。橋や道端では、何も無いと思うのだがたむろして喋っている。
この風景は箱根でも湯本だけであり、草津、熱海と比べても箱根湯本の賑わいは1番だったと思う。しかし、熱海龍宮閣の御主人が言われていたように、関東方面からの若者は、この辺りは殆んど日帰り客なのだろう。草津温泉となると宿泊するのかも知れないが。
とにかく街を活気溢れさせるのには、流行の飲食店やオシャレな雑貨店、こう行った店が並ばなければ若者は訪れない。
若者が温泉街に来て何処かの温泉に入るのかどうかも知らないが、まさか絶対弥坂湯にだけは来ないだろう。

*戸倉上山田温泉・戸倉国民温泉
戸倉温泉では、大衆浴場の7湯巡りと言うのがあり、7つの施設はいずれも300円で良質な温泉に入れる。
その中の1つ、国民温泉と言うネーミングだけでもレトロである公衆浴場へ行ってみた。外観も古いが、番台も昔のままで、男女浴室の中間の高台にある。
更衣室では、お~!このミュージックは凄い超レトロな超・超懐メロではないか。この懐メロがいつ来てもずっと流れているんだと思うと、本当にレトロな浴場に来たなあと面白くなってくる。
昔からの小さなガラスケースの冷蔵庫には、牛乳とコーヒー牛乳が入っていた。牛乳は銘柄違いが2種。おぶせと書かれた方にしてみたら、物凄く美味しかった~
広めの浴室にはずらりとカランと昔の固定シャワーが並び、ここから出るのも源泉だ。湯船も昔からよくある水色系のタイル風呂だが、縁の小丸タイルが可愛らしかった。
浴室は人が多く写真は撮れず。戸倉温泉は安くてヌルヌル適温の湯が良くて、何処の公衆浴場もとにかく次から次へと人が入って来る。


*川湯温泉・川湯公衆浴場
道東にある川湯温泉と言うと有名なので、もう少しは人通りもあるのかと思っていたが、何の事は無い、さっぱりだった。さすが北海道、悲しい寂しい感がある。
川湯温泉に1つある共同浴場は、これまた流石北海道と言った寂れ感で、看板の文字も消えかかっている。
浴室全体に鄙び感があり、そこに在ったタイル風呂も、もうかなり年季が入っていたままで、欠けたまま放置状態になっていた。
楽しみにしていた交互浴は、どちらも投入量が少ない事と、加水されてぬるめになっている方の湯船との温度差が差ほど無く、交互浴という程でも無かった。
看板の剥げにしろタイルの剥げにしろ、鄙び感、寂れ感としては、群を抜いているかも知れない様に思った。
人も少なかったのだが、残念ながら1人きりにはなれなかったので、湯船の写真は撮れず。

画像1.2弥坂湯 3.川湯公衆浴場

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年05月03日
18:32 PM

30.美又、奥津温泉にあったレトロタイル風呂

*美又温泉
島根県の西の端、浜田に美又温泉と言う寂れた温泉街がある。温泉街と言う程のものでは無く、県道❓から川を隔てて中に入った道に、50~60mに渡り、大きい旅館が1軒と共同湯が1軒、後はやっているのか閉めているのか良く解らない様な宿と店が数件立ち並ぶ。
昔温泉街であった事は、入り口のアーチ型の旅館案内看板で解るが、それも寂れてしまっている。その看板に名が載っていて一応安心したが、みくにや旅館と言う鄙びた宿に、そのレトロタイル風呂はあった。
予想よりはるかに小さく(もしかしたら女性風呂だからかも?)もはや家族風呂と言った大きさのレトロタイル風呂は、緩やかな瓢箪型のカーブを描き、色合いが柔らかく可愛い。豆タイル風呂に、タイル壁やタイル床等、昔その物のタイルの浴室だった。
温泉は単純アルカリ泉でヌルヌル感が強く、これに硫黄の香りが僅かでもあればと思う所だが、そこは残念であった。
この古い寂れた温泉宿に宿泊客など来るものだろうか?と懸念を持ってしまったら「gotoトラベルの時はここにもお客さんが来たんだけどね~」と、大阪生まれでこちらに嫁いで来たという、気さくで明るい女将さんが話してくれる。
お料理は美味しくきちんと立派で、その割に良心的な宿泊価格に、室内のうぬんなど細かい事を言わなければ、こんな所で湯治するのも心の疲れが癒されるのかも?と思ってしまった。
アクセス的には浜田インターからすぐという立地であり、JR最寄り駅は浜田になり、そこから広島行き高速バスで浜田インター下車し送迎あり。

*奥津温泉
足元湧出泉で名を挙げている奥津温泉。奥津荘が余りにも有名であるが、奥津荘は自然湧出の岩風呂であり、レトロタイルはモダンな館内の、浴室に向かう壁画として大きく美しいモザイクタイル画と、その横に全てが黒のモザイクタイルで造られた洗面所と炉が展示されている。
タイル風呂としては、奥津荘の隣に同じ様にレトロな宿がもう1軒建っている、東和楼という旅館の家族風呂。
こちらの宿もメインは男性風呂の足元湧出泉で、女性の岩風呂には男性からの湧出泉が流れ込んで来る様になっている。
それらの岩風呂とは別に、貸し切り風呂があり、この湯船がタイル風呂なのであった。
黒色メインのモザイクタイルで造られた湯船は小さいながら重厚である。温泉はこちらも引湯。
今気づいたが、もしかしたらこのタイル風呂のデザインは、先程述べた奥津荘のタイルと同じ物であるのではと思う。同じ職人さんが手掛けたものかも知れない。黒のモザイクタイルデザインと言うのも粋なものである。

画像1、みくにや旅館 2、奥津荘の展示タイル品 3、東和楼のタイル風呂

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年05月01日
15:32 PM

29.レトロな角間温泉越後屋旅館のレトロモダンに魅了される

長野の雪が降り始める頃になると、湯田中温泉街の、溶けた雪で艶黒くなる石畳を、夜歩く風景が浮かんで来る。湯田中はやはり冬が似合う。
桃山風呂も渋大湯の湯も良いが、温泉街からは離れた山側にある角間温泉。
ここはレトロな建物の共同湯を真ん中にし、周りには、残された大正期のレトロ宿が取り囲んでいる。
その中の1軒、越後屋旅館(長野で同じ名前の宿が別の温泉にもあるので注意)

ここにしかない、座り具合の良い籐椅子型のタイル風呂がある。浸かるとと言うかもたれるとだ、カーブが実に心地良く足元と背中や首にフィットする。
浴室の中にもタイルがふんだんに使われており、壁の他にもクラシカルな洗面台のモダンタイルや、タイルの円柱があり、白壁の窓がローマ風であったりとオシャレである。
この湯船では、ちょっとした自分だけの贅沢気分が味わえ、あー極楽、極楽という感じ。
この半身浴型だか寝湯型のタイル風呂は、一度入ってみると必ず病みつきになる。宿に3つある浴室の中でこの湯船の湯が、一番ぬるめであるのもゆっくり浸かれる。

3つある浴室はそれぞれ湯船が全く違い、どれも貸し切り風呂として利用する。
真ん中にあるのが一番大きなレトロタイル浴室であり、この湯船には御主人こだりの湯が注がれる。
と言っても温泉はどれも一緒なのであるが、投入口には竿があり、この竿の傾き加減により湯温が決まる。源泉投入量と捨て湯の調整を、この竿の傾きで決めているのだ。それを微調整できるのは、長年の経験と勘を持つ御主人でしかできないと女将さんの弁。
こうして注がれている湯は、熱めであるが大変気持ちが良い。
広めのタイル風呂にはビーナスでは無く、何故か少女像が置かれており、その先から温泉が注がれていた。壁にもモダンなタイルが貼られている。

もう1つの浴槽は木風呂であり、アラカルトな湯船に、どれに入るか選ぶのが楽しい。
部屋も大正期のままであり、真っ白で糊付けされたシーツ類がとても気持ち良い。
建物から館内全てが大正期を残している宿は、元来からの客のもてなしを今も受け継がれている宿でもあり、その古さと頑なさには落ち着きが光る。
素泊まりも可能であるが、2食付きでも1人泊で8000円台。
常連さんが多く、隠しておきたい様な温泉宿でもあり、湯田中、渋、地獄谷、志賀高原等の拠点のお宿としても利用できる、素晴らしいレトロ宿である。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年04月28日
17:19 PM

28.磐梯熱海温泉で見つけたモザイクタイル

磐梯熱海温泉の共同湯・元湯の、レトロタイル風呂に浸かりながらの、冷泉との交互浴を、ずっと楽しみにしていました。
用いられているタイルの色が、女性浴室と男性浴室では違うようで、女性浴室は紅色のタイルで湯船が造られており、男性用はどうも水色の様です。
いいじゃないですかー!これはこれで可愛いし、こんなにふんだんに使われた、紅色タイルを目にするのも初めてでした。
床はシックなグリーン系の豆タイル。浴室の壁には、ここにもガラスブロックが使われていました。

そして、湯船の壁のタイルを割って、直接注がれていた冷泉の源泉。
僅かに加温源泉が投入されている湯船の中は、まるで黒潮と寒流が混ざっている様な感じで、湯温の一定している場が無く、全体としては冷泉ながら掛け流されて行きます。
30度程の冷泉を加温するために、2本の加温源泉のパイプが使われており、1本はぬるめで加温。もうひとつは湯船の中から暖かく加温という、芸の細かさ。
ここは何だかとても良心的な温泉なのだと感じる。
午前6時から開店するが入浴料は500円スタートし、午後2時~4時迄が300円となり、4時以降閉店の8時迄が250円と、徐々に値下がりして行くシステム。これでも、浴室の天井を直すために少し値上がったらしい。
源泉かけ流しタイル風呂の横には、別に加温源泉(貯め湯)タイル風呂が設けられており、こちらと冷泉の交互浴がスタートする事になる。
最初浸かる時は冷たく感じた冷泉も、一度加温浴槽で温まって来ると、後は無限ループの始まりである(一応2時間内)

この温泉で感じたのは、とにかく地元民の皆様の元気さと明るさ。
おそらく後期高齢者であろう常連さんが、湯船の中で体操を始める。
「アハハ~元気だった~?」と満杯の笑顔広がる社交場と化す。
皆さん好んで冷泉で顔を洗い、自由に好みの湯温の位置で、自分スタイルで冷泉に浸かり、好きなだけこの温泉での時間を楽しんでいる感じ。
元気一杯のお喋りが繰り広げられる、超明るい浴場であった。これはきっと温泉効果なのだろうと思った。

そしてここで教えて頂いた、タイル風呂があると言う小松屋旅館。
実はここが本日の宿泊先であった、湯Koriという素泊まり用のゲストハウスで、経営者が変わり2年前に名を変え、リニューアルオープンした温泉宿だったのでした。
そしてここの浴室で、見事なモザイクタイル壁画と対面する事になる。浴室の壁一面に大きく描かれた裸身の美女。
遠くから見るとただの壁画に見えるくらい、寂れ感や薄汚れ感や傷みが無い。
用いられていたのは通常のモザイクタイルより細かめのタイルで、一つの欠けも無く保存されているのには驚かされるばかりだった。
湯船の中は水色のレトロタイルで、壁はシックな黒いタイルに一部ガラスブロックも用いられており、床は大理石様のブロック石が填め込まれているという、浴場自体がとにかくモダンで美しいため、鄙び感は全く無い。
しかし、確かにモザイクタイルが使われていた。
浴室は2つあるが、タイル画が飾られているのは1つだけなので、浴室は日替わりとなる。
こちらのお宿の温泉は冷泉では無く、加温なしの町民混合源泉の、一応かけ流しとうたっている。宿は駅の前であるが、コンビニは徒歩で10分以上離れていた。

他に共同湯は2軒在りその内の1軒、綿正の湯の浴室はレトロタイルでは無かったが、床の綺麗なグリーンのタイルに、黒いブツブツの粟おこしの様な石で造られた湯船、湯面にはグリーンが映え、こじんまりとした浴室は綺麗で、加温かけ流しの温泉は気持ち良かった。お宿を廃業し共同湯として運営されており、300円で入浴できる。

磐梯熱海駅より徒歩で直ぐの所で出会える、レトロタイル風呂の温泉は貴重でもあり、硫黄の香りこそないけれど、アルカリ度の高いツルスベ温泉である磐梯熱海温泉。
温泉街自体は飲食店もほとんど無く寂れており虚しさがありますが、こんなレトロタイルの温泉に、会いに行かれるのも楽しみになるのではないでしょうか?

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年04月23日
16:25 PM

27.会津東山温泉、唯一のレトロタイル浴場

会津東山温泉、7軒程のお宿で唯一レトロタイル風呂を持つ、昭和なお宿が在りました。
東山ハイマートホテルと言う、名前からして現在でも営業しているのだろうかと心配になってくる温泉宿でしたが、何と東山温泉のバスターミナルと旅館案内所の間という、超一等地に存在していました。

暗い寂れ感漂う誰も居ない館内を地下に降り、女性風呂へ。
目にしたのは、碧い碧い群青色の湯船。この色は何?と思う様な鮮やかな湯の色を演出していたのは、真っ青な綺麗なブルーのタイルでした!
ここで女将さんが登場し「良かったら男性風呂も誰も居ませんので使って下さい」との念願のお声賭けがあり、喜んで男性風呂の方へも行かせて頂きました。

男性浴室は女性とは打って変わり、広く明るく湯船も大きい。
床は、タイル発祥の地・多治見笠原タイルで目にしたデザインの、甘栗色のシックな色合いのタイルが広がり、コレコレと嬉しくなる。
柱には、渋い藍翠色のモザイクタイルが貼られ、奥にはカラーのガラスブロックタイルも使われていた。
統一感は無いにしろ、タイル自体が綺麗で色合いが美しいからかも知れない。
思っていた以上に寂れては無く明るい感じがしたが、あちこちに貼られている手書きの説明書と言うか注意書きが、B級感丸出しでこれがレトロな宿・昭和の宿の証の様でもあった。

温泉は、川向こうの山からの自然湧出の自家源泉を引湯し、熱めだが気持ちの良い源泉かけ流しの温泉(東山温泉では数少ない)が溢れ、展望風呂となっている浴場の外には、渓流が流れ、新緑がそろそろ出始め山桜が咲いていた。と言う事は紅葉の時期も良いのだろう。
素泊まり価格としては7000円台とお安くは無いが、泉質の良さとこのレトロタイル浴室であれば、宿泊してみても良いかと思い、会津の旅が広がった気がした。
近くには、桜で有名な鶴ヶ城など観光名所も多く、喜多方まで足を延ばせば三ノ倉には、広大な菜の花畑や向日葵畑が見られるようである。

画像3は、洗面所に貼られていた、柄が描かれた小豆色のタイル

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年04月23日
13:39 PM

26.レトロタイル風呂コレクション、西園寺様素敵でっす!-10

福島・穴原温泉富士屋旅館の浴室のお写真、何ともカビ?温泉成分?の色と浴場の造りが相まって、芸術的ですねえ。鳴子温泉の高友旅館の壁を思い出しました。
でも、出来た時は物凄く立派で素敵だった事でしょうね。白タイルの湯船と白タイルの床、白い柱、白いタイル壁、さぞかし美麗だったと想像します。
館内には、他にもレトロなタイル物が多く残されている様ですね。
HPでは、地震での休業、再開後はコロナでの臨時休業を繰り返しておられるようです。
穴原温泉って言う名前も初めてだったのですが、飯坂温泉の隣にあって、飯坂温泉ってかなり熱めの温泉なのだと言う事も知りました。
また、機会があれば是非訪れてみたいです。有難うございました。

鄙パラの新本も楽しみです。これからも宜しくお願い致します。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年04月16日
16:32 PM

25.レトロタイル風呂コレクション、西園寺様素敵でっす!-9

西園寺様の「この湯船にはやられました」と言うコメント。ナニナニ?!
写真を見た瞬間、とても男前の湯船だなあと思いました。色がそう見えさせるのかも知れませんが、キリットしたと言うか、すきっとハンサムな湯船だなと。
直ぐ水上旅館のHPを見て、調度岩手の方に行く予定があったので宿泊予約入れたのですが、その日は間が悪く休館でした・・う~ん残念。
でも、でめ金食堂の件もあるし、東北旅行の際には絶対岩手寄るぞー!って思っています。

静岡・竹倉温泉、全く知らなくてHP見てみましたら、日帰り入浴のみになっていたので、駅から近いと立ち寄れるなと思ったのですが、どうも何処の駅からも離れた距離にありちょっと無理っぽいでした。
単純鉄泉という泉質になっており、珍しいかなあと思いました。
「湯縁のカーブに首がスポッ・・」解る気がします。頭が乗せやすいと言う事ですよね。
私もいつも何処かに頭を乗せて、身体浮かせて足を伸ばしています。

川治温泉は、奥鬼怒温泉へ行く際に通り、川治温泉駅と言う駅まであり、人がパラパラと乗り降りしているので、もしかしたら良い温泉なのかもと気にはなっていました。
登隆館のHP見せて頂きましたら、まだ今のところお宿として運営されておりました。
西園寺様の写真以外に、貸し切り風呂として瓢箪型のタイル風呂があり、なかなか珍しくいい感じでした。
奥鬼怒温泉郷は何度行ってもまた行きたい温泉なので、今度行く時は、こちらの温泉宿にも宿泊できたらいいなあと思いました。
有難うございました。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年04月16日
15:57 PM

24.レトロタイル風呂コレクション、西園寺様素敵でっす!-8

戸倉上山田温泉の泉質は素晴らしいですよね!
発掘された温泉なので、歓楽街もあり団体受け入れが多いのかなとは思いますが(山梨・石和温泉の様に)西園寺様のおっしゃるように、もっと温泉としての価値が高い温泉郷だと私も思います。硫黄の香りとヌルヌルが堪りませんよね。
日帰り入浴施設も7湯あり、全部湯巡りしてみたい感じですが、まだ観世温泉と国民温泉しか行けておりませぬ。私の方も何度行っても、観世温泉の浴室の写真が撮れません。あの綺麗なグリーンを撮りたいのだけどな。
写真を載せて頂いた千曲館。もう!大好きなステンドグラスとタイルのコンビではありませぬか!!早速HP見せて頂いたら・・gotoトラベルが再開したら絶対泊まろうと思いました。

下諏訪温泉は、諏訪湖の花火大会に合わせて巡りしましたよ。
一番に菅野温泉へ行って、通路のレトロな風景を喜んで見ておりました。
浴室の方の印象が薄くて、西園寺様の写真を見せて頂いてから、そうだったこんなだったかも、結構可愛かったんだなと思い出しました。割に湯舟が大きいんですよね。
片倉館も立派なアールデコ調の❓と言うのですか?広いモダンな浴室で、建物自体が素晴らしいですよね。
写真を載せようとして気づいたのですが、片倉館の前にある庭の池の淵が!
そうだった。メチャ可愛いタイル造りであった事を思い出しました~

信州の霊泉寺温泉。「ここも湯がいいよー」と地元の方に聞いて行ってみたかったのですが、何せ青木村で乗り換えて行くコミュニティバスの本数が半端無く少なくて、行っても帰って来れ無い状態だったので、その時は諦めています。
西園寺様が載せて下さっていたので、改めてHP見てみたら、松本から上田へ行く直通バスが出たようで、どうもそのバスが霊泉寺温泉へ停まってくれるみたいです。
お宿も何軒か在り、どの宿もレトロタイル風呂を持っている様なので、これは泊まるしかありません。こちらも楽しみです!

長野の温泉も良いですよねー こちらの方も青春18切符で向かいます。
有難うございました。
画像1.2菅野温泉 3.片倉館

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年04月16日
15:07 PM

23.レトロタイル風呂コレクション、西園寺様素敵でっす!-7

山口県の温泉はまだ行った事が無いのです。青春18切符で、柚木慈生温泉や、俵山温泉、そして西園寺様に教えて頂いた長門湯本温泉の原田旅館、周ってみたいなあと思いました。

兵庫・武田尾温泉マルキ旅館、アラこんなに近くに、ここなら日帰りでも行けると思い電話で確かめてみましたら「現在使われておりません」との音声が虚しく返ってきました。電話番号が変わっているのか、コロナで休業中なのか?判りませんがそう言う事でした。残念。

東郷温泉はこのサイトで知り、私も口コミさせて頂いていますが、立方体の湯船が可愛いくて浸かりたかったのですが、熱くて満足に浸かれなかったです。
ボロイイ温泉の1つです(写真・寿湯)

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年04月16日
14:00 PM

22.西園寺です

桜hanako様

西園寺です。
やはりマニアな方は同じようなところに
行かれるようで(笑)。
ある意味、色々行くのは小生だけでは
ないんだ、と安堵?というか、安心しました。

ところで、ひな研から5月上旬に本が出るようで
アマゾンとかで予約販売してます。
またまた行きたいところ(というか、行くべきところ)
が増えそうです。

写真は湯舟の縁がつるん系ではありますが、
福島)穴原温泉)富士屋旅館です。

行ったタイミング(19年)で風呂の水が出なく
なったといわれてました。

増築に増築を重ねており、旅館内の配管
が複雑に入り組んでいるため、業者さんも
どこをどうイジればよいか考えあぐねてる、
ようなことを言われてました。

洗面器がたくさん並んでいるのは、熱い湯が
入れてあり、自然冷却して水代わりに使う用のものです。

どなたかのサイトに「アールデコ調」と気が利いた
表現が載ってました。
表面の黒緑色を除いて、心眼で白亜の壁色だと
思えば、けっこうオシャレな構造となってます。
こういうのも好きです。

西園寺
西園寺
2021年04月16日
06:02 AM

21.レトロタイル風呂コレクション、西園寺様素敵でっす!-6

川内温泉かもと湯、壁から直接温泉が投入されているなんて、こんな浴室初めて見ました。
きっと、しばし目が釘付けになりそうですね。早速ネットでも見させて頂きましたが、老朽化により2012年3月31日閉鎖となっていました。
貴重な温泉施設、もう見る事はできないですね。西園寺様は良い時に行かれて、セーフでしたね!

福島県郡山の月光温泉、実はここは全くの偶然で入った所だったんですが、書かれている様に、余りのドバドバかけ流しで床にドンドン流れて行く温泉にびっくりし、強く印象に残り再訪しています。
トド寝風呂とは正しくこの温泉の事だと思いましたよ。ちょっと凄い、感心しきりでした。
現在もこの状態とは嬉しいですね!
初めて入った10年以上前は、入浴者も1人くらいだったのですが、2~3年前に訪れた時は結構な人だったので、知れ渡って来たのかなあと思いましたよ。
郡山・三春の瀧桜を見に行った際に立ち寄りましたが、前のクアハウスには行かなかったです。

画像2は花見山 画像3は、その時宿泊した斎藤の湯・下の湯、タイル風呂では無かったですが、部屋からも湯船からも桜が迎えてくれました。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年04月15日
10:33 AM

20.タイル風呂コレクション、西園寺様素敵でっす!-5

鹿児島の日当山温泉、何度も霧島温泉の湯巡りをしながら、その都度気にはなっていたのですが、行って無かった事が残念。タイル風呂だったんですねぇ。しかもこんな綺麗な湯の色をして・・う~ん。
私も湯之谷山荘の温泉が大好きなので、きっとまたいつか行くと思うので、その時は絶対に寄ります!

岡山の温泉は余り知らなくて、行っているのはこのサイトに掲載して頂いている所だけなのですが、かしお荘ですか、こんな所もあるのですね。確かにとても重厚感あるタイル風呂ですね。

京都不動温泉、行きましたよー。京都にも本物の温泉が有るんだって知って。
不動明王の隣で、カビた壁の寂れ感ある建物がちょっと不気味感を醸し出していました。館内に入ると、またこれちょっと不思議な世界感ある休憩室に、女将さんがお座布団を用意しながら、ここが貴女の席ですよとばかりに、飲食のメニューを出しながら、温泉の案内をしてくれましたね。
で、行った浴室はアレ?ポリバスなんだ・・狭い浴室に何人もで入浴しました。
改めて西園寺様の写真を見せて頂くと、タイル風呂。ですよねー。
男性用だけが重厚感溢れるタイル風呂だったんですね。女性用はポリバスでした。ゆえ2度と行く事はありませぬ。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年04月14日
09:20 AM

19.レトロタイル風呂コレクション、西園寺様素敵でっす!-4

あった!あったあスシローと書かれた喜至楼のコップ。んっ??と一瞬止まりました。

温泉情報収集はその様にされていらっしゃるのですね。
そうなんだ!泊まられた周辺の鄙び系温泉宿の散策、そしてピッと来た温泉に突撃体験取材。なるほどですねえ!それはやった事なかったと言うか思いもしませんでした。
行く前から決めた所を周るのに精一杯で、それを時間通りにこなす事しか計画していませんでした。何せバスや列車に間に合わすのに一杯一杯のハードスケジュールがほとんどで・・
これからは時間があれば私も、飛び込み温泉やってみようと思いました。何だか温泉旅の楽しみ方が広がった様な気がします。有難うございました!

タイル風呂-4の画像の、湯の鶴温泉へは行った事は有るのです。かなり寂れた温泉街でした。そこに写真で見せて頂いた、超激渋の永野温泉があったのですね。
廃業と言う事なので、日帰り温泉だけでもやっていないかと思い電話をかけてみましたら「やってません!」と言う声が返って来ました。ですよねー

山鹿温泉・桜町温泉の前は何度か通り過ぎており、何となく気にはなっていたのです。
まさかレトロタイル風呂とはー 今度機会があれば是非とも立ち寄りしてみます!

そして、日奈久温泉は昔、八代の花火を見に行った時泊まっているのですが、さっぱり宿名は忘れました。早速松の湯旅館を調べてみたのですが、ユーチューブで見られただけで、どうしても日帰り施設の松の湯しか辿り着けないのですが、松の湯旅館と言うのは現在も在るのでしょうか?
日帰り施設に変わってしまっているのなら、日奈久温泉は他にも何軒かタイル風呂のお宿が残っていたので、次回九州温泉旅の時には是非宿泊したいです。
有難うございました。楽しみです。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年04月13日
18:14 PM

18.西園寺です

桜hanako様
西園寺です。
色々コメントありがとうございます。

温泉の写真ですが、過去の写真の中から選びました。
タイル風呂は好きですが、さすがにそれに特化した
サイトや本は無いようですね。

色んな方のサイトや本を見ては、
都度「行きたい」度の情報を修正して
記録しておく、というやり方で、
地道に自分の中で情報修正していく手法です。

当然に、タイル風呂や鄙び感が高い風呂は
大好物ですので、「行きたい度」がアップして
いきます。

で、あとは、実際に数多く入ってみるだけです。
以前別の投稿でも「泊まってもその周辺の立ち寄り湯
が気になる」と書きましたが、その思いは今も
あるのですが、寄る年波で「体からの防護膜=油」が
出なくなり、3~4軒入るとカッサカサになってしまい
ます。

それでも現地に行って、古い宿、こじんまりした宿とか
発見すると、立寄り湯お願いに突撃です。
どちらかというと、大きい宿より小さい宿狙いだと
昔ながらの舟を使い続けてたり、循環装置に金が
かけられないなど小生好みの湯(舟)をゲット(?)
できる気がします。

写真は喜至楼追加です。洗面所も写真撮ってましたが、
その中でも「スシロー」的表示が気に入ったコップです。

西園寺
西園寺
2021年04月13日
03:32 AM

17.タイル風呂コレクション、西園寺様素敵でっす!-3

川内高城温泉、この名を口にするだけで思いはノスタルジック、愛しい愛しい温泉街です。
この温泉街については後日また語らせて下さい。
写真はタイル風呂以外のものを選りすぐりました(ちなみに、こちらの八木商店の方が取り壊されて今は駐車場になってしまっている方の店だと思いますが)
3つめの画像、大きなバス停の影に、腰を曲げて歩く小さなお婆ちゃんが写っていると思います。この方はたった今まで共同湯で身体を洗っておられて、風呂敷で包んだ大きなお風呂用具を手にし、腰を90℃に曲げてスタコラと歩いて出て行かれた女性です。この生活密着感。思わず撮らさせて頂いてしまいました。申し訳ないかなと思ったのでできるだけ小さくです。
今の時代、共同湯へ通うといっても、この姿の方はなかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。これが川内高城温泉の姿なのだと私は思っています。
まだ行かれた事がない方には、これらの写真からこの温泉街を空想してみて頂ければ嬉しいです。昭和のまま時が止まってしまったかのような川内高城温泉を。
そうですかー 西園寺様も行かれてらっしゃったのですね。私も立ち寄り2回と1回は宿泊していますが、またいつかきっと、あの風景に会いに行きたいと思いますねえ。

紫尾荘、私も2回宿泊していますがその時はいずれもタイル風呂目的では無く、リーズナブルな割にお料理と温泉が良かったからかな。このサイトで知って、湯川内温泉かじか荘とセットでこちらのお宿を利用させて頂いてました。
改めて西園寺様の写真を見て、アラ!タイル風呂だったんだと。失礼しました。
紫尾荘の温泉も良いですが、私はいつも前にある共同湯・神の湯にも入ります。温泉的にはこちらの温泉が力強く、何か惹きつけるパワーを感じてしまいます。入られてますか?もしまだでしたら一度お試しください。タイル風呂ではありませんが。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年04月12日
10:13 AM

16.レトロタイル風呂コレクション、西園寺様素敵でっす!-2

岩手・でめ金食堂の温泉は、侘寂の本で私も目にし、色彩の鮮やかさとデザインに、う~んと言う感じでした。
でも、行けるものなら行ってみたいものの食堂であり、こう言った所はどうせ車でないと無理だろうなと諦めておりました。
しかし!西園寺様の写真(本より素敵です)を見せて頂いて、そのタイル風呂の質感と色合いの素晴らしさに、う~ん行ってみたいと気が変わりました。
岩手県のどの辺りになるのでしょうか?最寄り駅など解りましたら教えて頂ければ嬉しいです。 路線バスなんか通って無いよな・・でも出来たら行ければ嬉しいな。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年04月11日
19:40 PM

15.タイル風呂コレクション、西園寺様素敵でっす!-1

西園寺様、こんなに色んな所行かれてたんですね!素敵すぎます。
ワア~ワア~とため息つきながら、目を輝かせて見せて頂いてます。
有難うございます。とっても参考になり、次に行かせて頂くのが楽しみになりました。

ところで、西園寺様もタイル風呂を好まれていた、という事で宜しいのでしょうか?
それとも多くの行かれた温泉の中から、タイル風呂を探し出して頂いたという事なのでしょうか?とすると物凄い数の温泉へ行かれてらっしゃいますね。
タイル風呂にご興味がおありだとしたら、どの様にして探されているのでしょうか?
私は、主に侘寂と鄙パラの本でしか情報を得ていないのですが、やはりネットでしょうか?
もし宜しければサイト名を教えて頂ければ嬉しいです。

さて、喜至楼は、温泉だけでなく見どころ満載ですよね。下駄箱在った様な気がする~
とにかく玄関口だけでもキョロキョロし、浴室へ辿り着く迄もワクワクでした。
と言うか、まず建物に感動し写真を撮りまくっていたら、通りすがりのおじさんが「そんないいの?」と不思議そうでした。
私がピカイチで気に入ったのが、真っ白タイルの美麗な洗面台でしたが、男性と女性では気にかける部分が違うかも知れないので、そこがまた面白いかもですね。
これからも宜しくお願い致します!

画像1.ホタテ貝の容が珍しいレトロタイルの、新館にあるオランダ風呂(宿泊者専用)

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年04月11日
19:11 PM

14.渋すぎる条件です-9

西園寺です。

ラストです。

最初のが岩手)台温泉)水上旅館です。
この湯舟にはやられました。
至極気持ちが良いです。台温泉はまだ未知なところが
多いので、今後深堀りしていく予定です。
ちなみにこの浴槽の湯は写真左に湯枡があって、
そこからの流入量を調整して浴槽壁に空いた穴から
給湯します。

2枚目は静岡)竹倉温泉)みなくち荘です。
加温循環ですが、湯縁のカーブが首にスポっとはまる感じでした。

3枚目は栃木)川治温泉)登隆館です。
加温は朝方5時頃からだったかボイラーが勝手始動して
動き始めますが、その前の時間帯は、生源泉がザーザーと
掛け流し(加温しても温度以外浴感はあまりかわりませんが)です。
排湯間に合わずに川状態になってます。
18年に宿泊した際でも建屋老朽化など結構「キテ」ましたので、
ある意味急いだ方が良いかも、です。

西園寺
西園寺
2021年04月11日
04:04 AM

13.渋すぎる条件です-8

西園寺です。

東日本は日も浅いので枚数少ないです。
私の大好きな長野県から3つ。

写真は、大好きな戸倉上山田温泉にあります千曲館です。
戸倉観世温泉もイチオシですが、いつも人が多く適当な
写真がありませんでした(尚つるん系湯縁です)。
戸倉上山田が湯ではなく、歓楽温泉と評されるのが
至極残念でなりません。熊本の菊池温泉も同様です。

話戻って、2枚目は長野)下諏訪温泉)菅野温泉です。
これは鄙び湯としても有名です。

3枚目は霊泉寺温泉の共同浴場です。タイル剥がれて
ボロボロです。が、ヌル湯で最高です。

西園寺
西園寺
2021年04月11日
03:49 AM

12.渋すぎる条件です-7

西園寺です。

東日本に来たのは3年ほど前になりますので、どうしても西日本の写真が
多いです。
で、西日本ラストの3枚です。

写真は、山口)長門湯本温泉)原田屋、
鳥取)東郷温泉)寿湯、兵庫)武田尾温泉)マルキ旅館
です。

寿湯は狭い路地を抜けて行く鄙び湯として有名です。
よく見たら、既存のタイルを上から水色ペンキでベタ塗りしている
感じですね。まぁ、その無骨さも良しですね。

西園寺
西園寺
2021年04月11日
03:32 AM

11.渋すぎる条件です-6

西園寺です。

少し番外編です。

浴槽の縁が”つるん”系で、そういえばこんな所行ってたな的に
熊本)河内温泉 かもと湯です。

ネット情報では閉業とのことです。2011年訪問しましたが、
既に超鄙状態でした。ヌル湯で長湯できて、かつ、湯口が
壁からという斬新さが印象に残ってます。

もう一つは、激熱(舟の大きさに対し投入量が多すぎ(笑))ですが、
舟と、流れる湯の佇まいが美しいことで番外で採用の
福島)月光温泉)公衆浴場です。
激熱すぎてそもそも湯舟にたどり着けません。
たどり着いても、湯が動くので熱さ満点。

尚、このドバドバ湯はとなりのクアハウス(特に露天)で味わえます。
適温だったのでたぶん加水してたのではないかと思いますが、
量に笑えます。

写真は、かもと湯湯舟、かもと湯の湯口が壁から直接状態、
福島)月光)公衆浴場です。

西園寺
西園寺
2021年04月11日
03:24 AM

10.渋すぎる条件です-5

西園寺です。

鹿児島日当山忘れてました。
写真は、鹿児島)日当山温泉)千石温泉、岡山)かしお荘、京都)不動温泉です。

後2者は渋いというより、重厚なタイル風呂ですね。

西園寺
西園寺
2021年04月11日
03:05 AM

9.渋すぎる条件です-4

西園寺です。

鹿児島から北上して熊本県です。

写真は山鹿温泉)桜町温泉、湯の鶴温泉)永野温泉(たまたま見たら、
ネット情報で廃業と出てました)、日奈久の松の湯旅館です。

もし他にも廃業・転業されてたらゴメンナサイ。

西園寺
西園寺
2021年04月11日
02:55 AM

8.渋すぎる条件です-3

西園寺です。

鹿児島の紫尾温泉)しび荘と川内高城温泉)元湯共同浴場です。
どちらも超有名どころではあります。
しび荘は過去2回ほどこの湯(というか浴槽)狙って宿泊しました。
共同浴場は超鄙び系の建物です。
今更ながらですが、すべて男湯(でめ金は一つの浴槽を貸切)ですので
ご容赦ください。

(写真)しび荘、しび荘、共同浴場

西園寺
西園寺
2021年04月11日
02:42 AM

7.渋すぎる条件です-2

西園寺です。

有名どころですが、岩手)でめ金食堂のお風呂はいかがでしょうか。
油臭そこそこします。
ご飯もおいしいです。舟のタイルは若干色あせてはおりますが、
蛇口で自分で湯を調整できるのは、「我が者顔」で湯を調整できて
さらに気持ちよさ倍増です。浴槽の大きさわかるように洗面器も
つけてみました。

西園寺
西園寺
2021年04月11日
02:29 AM

6.渋すぎる条件です。

桜hanako様

ご無沙汰しております。西園寺です。

レトロタイル風呂縛りですか。渋い条件です。
結構あったよな、と思い返していくつか写真見直してみました。

ところが、浴槽の中は綺麗な、あるいは渋いタイルでも、湯舟の縁は
”つるん”とした板状や、シート状の広いタイルが貼られていることが
実は多いことを発見しました。

う~む、(自分的には)これでは渋いレトロタイル風呂とは言えないな、
と思い、湯舟の縁も小さいタイルが貼られていること、という条件に
見合ったもので改めて見返すと、これまた結構少ない。。
各温泉情報は適宜別の方のHP等でご覧頂くとして、五月雨的に
投稿させていただきます。

喜至楼は広すぎますからねぇ。私も新館で立ち寄り湯をお願いして、
旧館(というのかな?)のお風呂まで、「まだ歩くの?」的な
距離だったと記憶します。旧館は透かし彫り等立派な建物です。

共同浴場せみの湯の向かいが旧館玄関(受付は新館へ)ですが、
写真の立派な装飾がほどこされた下駄箱が置かれてます。
過去の栄華が偲ばれる佇まいとなってます。
残念ながら建屋補強のための鉄骨が剥き出しにはなってますが。

写真はすべて喜至楼です。

西園寺
西園寺
2021年04月11日
02:20 AM

5.明治、大正、昭和期の建造物とレトロタイル風呂

鳴子温泉駅より陸羽東線で新庄方向へ進むと、瀬見温泉駅と言う駅がある。
ここには明治、大正期に建てられ、山形県では最も古い建物の温泉宿がある。
義経・弁慶伝説がある橋を渡り、もう少し先に進むと古くて立派な木造建築群が見えて来る。これが喜至楼という瀬見温泉の宿である。
まずレトロモダンな新館が現れ、その先に更に古く目を見張る様な立派な本館が建っている。郷愁をそそられる日本家屋であり、館内に1歩足を踏み入れると博物館の様でもあり、タイムスリップした様な面白さがある。

浴場はメインのローマ風呂の他、岩風呂や女性用浴室やふかし風呂と書かれたサウナ、新館には源泉のオランダ風呂があり、ふかし風呂と岩風呂以外はタイル浴槽であり、熱めの加水かけ流し源泉である。
ローマ風呂のある大浴場の壁には、大きなモザイクタイルの壁画が飾られており、円形の大浴槽が見事。日帰りでは男性用もしくは混浴となるが、湯は透明。しかし平日なら客もおらず、こっそり浸かる事ができた。
女性用浴槽は和かい楕円形のタイル風呂で、床の淡いピンクがかったタイルが女性らしさを演出していた。欠け落ちているタイルも多いがそれも長い歴史を感じ、カランに固着した析出物と共にいい味を出していた。
新館にある宿泊者限定のオランダ風呂は、珍しいホタテ貝型で緑と青のタイルで爽やかな湯船。60℃近くある源泉風呂のため浸かれなかったかも。

本館の館内には浴室以外にも、目を引く立派な階段や建具や看板等多くのレトロな物があり、中でも見事だったのが真っ白で美麗なタイルの洗面台。レトロな電燈が灯され、総タイルの立派な洗面台は本当に素晴らしかった。宿泊してこの洗面台を使う事を思うだけでも、時めく様な洗面台・・

で、宿泊しました。それも連泊予約を入れて、これらのタイル達にどっぷり浸ってみたいと、本館を希望して。何回か確かめもしました。本館に泊まれるとの事でしたので凄く楽しみに。
なのに、到着したら部屋は新館の方に勝手に変えられていました。
宿泊客が少なかったので、新館にかためられてしまったのです。従業員さんもお1人の様でしたから。
仕方なく泊まりましたが、これがもう酷いもので、食事の悪さから始まり、夜には数十匹のカメムシが湧いて出て来て寝られない(4月でも)
翌朝には連泊をキャンセルさせて頂いて逃げ帰りました「無理です」と。
1人泊でも2食付き6000円台からです。料理と虫に平気な方はお安くお泊りできますが、以外の方は日帰り入浴で超レトロ感を味わわれてはと思います。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年04月06日
22:07 PM

4.太宰が愛した湯に浸かり、ガラスタイルに煌めく

*山梨県湯村温泉・明治旅館
何度か掲示板でもお勧めしている明治旅館。電話を入れると「明治でぇーす」という独特なのんびり声の御主人と、すっかりお友達感覚でお話してしまう気さくな女将さんのご夫婦で運営されている宿で、太宰治が逗留していたのはまだ木造の湯舟だった頃だ。
現在のタイル浴槽は昭和38~39年頃に改装した際のもので、職人さんが1つ1つ手貼りでタイルを貼っていたのを、今の御主人が子供の頃に見ていた覚えがあるそうだ。男女浴室ともにかなりモダンな造りになっている。

まず、私がとっても気に入っている女性用浴室は、何と壁がオレンジと透明の拍子木の様なガラスブロックタイルの組み合わせでできている。それにライトが燈ると反射した湯面は黄金の様に輝く。
通常、色ガラスタイルと言うのは、透明なガラスの裏面に色紙を貼り、それにより色が付いている様に見せているのだが、おそらくこのガラスはタイルそのものに色が付いていると思われる。微妙に色合いが色々だから。
それにしても、私も500以上の違った温泉施設に行っているが、こんなガラスブロックタイルで出来た温泉にはお目にかかった事が無い。こんな貴重な温泉、有形文化財として保存して頂かないとと思ってしまう。
そもそも硝子好きな私には、ガラスに囲まれて浸かる温泉なんて、もう夢見心地の様で、その柔らかい浴感と、泡も付くドバドバ新鮮湯に酔い知れている。
ただ浴室はB級感があり、今時この造花と言う様な陳腐な花が飾られていたり、パイプが剥きだしになっていたり、手書きの表示が多かったりと、どちらかと言うと女性受けより、マニアの男性受けがすると思われる女性浴室なのである。

そして男性浴場。この度宿泊が私1人だったので、初めて男性浴室も使わせて頂けた。
写真とかでは見ており、女性浴室とは違いとってもスッキリと洗練されていると思っていた。床の黒と白の色彩はペンキの塗り分けだと思っていたのだ。
ところがだった。総タイルの浴室だったのだ。あの黒と白の床は豆タイルの貼り分けでデザインされており、壁は全てモザイクタイル。仕切りはガラスブロックタイルで珍しいアメジスト(暗紫)色。
おまけに驚いたのが湯底もモザイクタイルで、しかもそれがシジミの様に真っ黒で、更に滑らない様な工夫がされたタイルだった。
通常浴室に黒や紺のタイルを用いると、反って白い湯垢が目だち掃除が大変なのだが、この男性浴場はそんな事お構いなしの、とにかくモダンと言うかスタイリッシュと言うか、大工さんがかなりオシャレだったのだろうか?
だからあんなガラスブロックタイルの女性浴室が誕生したのではないかと思えるし、当時としてはかなり贅沢な浴室だったのではないだろうか?
男性湯船の方はかなり大きいので源泉の投入量も多く、夏ならトド寝もできない事は無い。床の白タイルは温泉成分で黄茶色に変色しているけれど。
ドバドバと新鮮湯に浸かりながら、タイル、タイルを見回し凄いなあと感心した次第だった。

タイル浴室も素晴らしいのだが、とにかくお湯が良い。ナトリウム・カルシウム・炭酸水素・硫酸塩泉の40℃源泉にボーっとゆっくり浸かる。
湯の中をよく見ると無数の微泡が流れて行っており、駒の湯山荘と一緒だ。泡のベールに肌がヌルッとする。源泉はすぐ近くの山からの引湯だそうだ。
館内には太宰の衝立があったり、資料も保存されており昭和が漂う。

湯村温泉街自体が昭和のレトロさを残し、温泉街入り口には赤と青のネオンサインの看板が立ち、通りを進んで行くと紫色が灯る看板や、真っ赤な看板など、どことなく艶めいていた昭和の香りがしてきて嬉しくなる。
2食付き1人泊で8000円台でお料理も良く、コスパの良さと極上の温泉と硝子タイルに囲まれて、私にとってどストライクな温泉宿の様だ。
アクセス例:JR甲府駅より路線バス敷島団地方面行きで湯村温泉下車し、徒歩4~5分。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年04月02日
22:35 PM

3.

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年03月30日
22:21 PM

2.天井までモザイクタイルに包まれる

*熱海温泉龍宮閣
熱海駅から5分とかからない、熱海プリンの斜め前方にこじんまりと宿が在った。
熱海プリンもあっという間に8店舗に増えたそうで、若者で賑わっていたが皆さん日帰りで帰るため夜は静かになる。
昭和レトロそのものの宿の玄関口には、特に目を引く下駄箱があった。
お話好きの御主人が案内してくれた、二階の部屋からは僅かに海が臨める。
ドカンとまん前にマンションがそびえ建つ前は、海が見通せ、絶好の花火ポイントだったそうで、部屋の隅っこには階段があり、上を覗くと隠し部屋の様な花火観覧室が設けられていた。小さなテーブルと椅子が置かれ、ここから花火が見られたカップルは幸せだったろうな~。マンションが悔しい。
更に建設の際、浴室のタイル絵の一部が振動で剥がれ落ちてしまったそうだ。

浴室は2つあり貸し切り風呂として使用する。
1つは瓢箪型のモザイクタイル風呂で、鮮やかな濃いブルーのタイルをメインに、グリーンのタイルも用いて造られている。
タイル絵は2枚貼られ、1枚は竜宮城をモザイクタイルで描いており、1つの欠けも無い。おまけに、竜宮の文字には三角タイルも使われ、遊び心が垣間見られる。
もう1枚のタイル絵は、W.keisyoのサインが書かれた洋風の絵で、外国の温泉を描いたものだろうか?端っこのタイル2枚が落っこちたのだな。
湯船、浴室の床、壁は勿論の事、驚いたのは天井までがモザイクタイルであった事。天井もタイルという浴室には初めてお目にかかった。大好きなタイル、タイル、タイルに包まれ満足。

もう1つの浴室の湯舟はこじんまりとしているが、こちらも勿論ぜーんぶタイルで、タイル絵は2枚。1枚は鮮やかな鯉が描かれており、九谷鈴栄堂のサインが入っていた。もう1枚は富士山が描かれている。

温泉はやや熱めで、源泉口のカランには塩の様な析出物が固着。水道水のカランもありどちらもセルフで使用可能。
共同源泉配湯のため夜は9時迄。水曜日は定休。現在コロナで素泊まりのみ(5650円)だが、通常は食事付きもできる。
この宿は知る人ぞ知るの温泉宿であったようで、色紙も飾られ芸能人も多く訪れており、映画のロケに使われたりTVの取材を受けたりしているようだ。
4月3日土曜日、大阪テレビで「男温泉一人旅」だったかな?のようなタイトルで再放映されるそうです。
昭和レトロ感満載の宿に残された、おしゃれなレトロタイル浴室は、まるで宝の小箱の様。
御主人とのお話も尽きないホットな温泉宿でした。流石熱海だなあー。

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年03月30日
22:21 PM

1.硫黄の香りと可愛い紅のタイルが至福をもたらす

*山形県赤湯温泉・近江屋旅館
今年は桜が最速できっと4月の中頃には、烏帽子山公園の桜も満開になるだろう。
その烏帽子山公園を見上げる形で、下に広がる赤湯温泉。残念ながら温泉街というものは無く、情緒は全く無いが幾つかの温泉宿がある。
その中の1軒、温泉街の端の方のワインのお店の近くに、近江屋旅館という宿が在り、御爺ちゃんから御主人の息子さんお嫁さん、皆さんで迎えてくれるご家族経営の宿である。
この宿のお風呂が秀逸で、レトロタイルの男女別の湯船に、微かな硫黄の香りがする温泉が迎えてくれる。
とりわけ可愛いのが男性用の湯船で、紅のモザイクタイルが淵を取り巻いた円形の湯船に、湯底はグリーン系の豆タイルがとても美しい。
熱い透明な湯が満たされ少しずつ溢れだしている。
湯口に近づくと微かな、だが確かな硫黄の香りがしてくる。この大好きな香りと、可愛い紅のタイルに取り囲まれて入る温泉というのは、何とも至福なものである。
湯は高温泉なので、水道のホースで加水可能。
紅の丸い湯船は男性浴室にあるが、日帰り入浴でも男性が入っていなければ入れて貰えるし、宿泊でも希望すれば使わせて貰えるというか、お目当てはこちらなのである。
女性用は四角いタイル風呂だが、残念なのは湯底は豆タイルだが、浴槽の淵だけがレトロタイルでは無い。でもこちらの湯船も素敵なので、是非両方入りたい。
1人宿泊は素泊まりのみ。
丁度桜の時期に、一度訪れてみられてはどうかとお勧めです。もしくは寒い時期に。
アクセス例:JR赤湯温泉口より徒歩25分程

桜hanako
桜hanako
(トピ主)
2021年03月29日
21:30 PM
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